冬コミ前の方も後の方も、旧年中の方も新年の方も
ごきげんようです。記憶のかさブタも17回目。
今回は子供の頃大好きだったこれを紹介します。

ろぼっ子ビートン

(1976年10月12日〜1977年9月27日
 全50回94話{一回二話・一部一回一話} 
TBS系放映・製作 東北新社・東急エージェンシー)

ビートン画像

サンライズホームコメディへの道
旧虫プロから独立し、昭和48年に創映社として発足した
後の日本サンライズが初めてコメディー路線に挑戦したのが
こちら。(この前に「ハゼドン」があるけど、
こちらの製作者はマッドハウスが中心だったので。)
原作は「旧ルパン三世」でハードボイルドな
ルパンを描き、多くのファンを虜にした
大隈正秋氏。旧ルパンが余りにも有名に
なってしまった為、ハートフルコメディーを演出する
大隈氏に違和感を感じる方も
いるかもしれないが,氏は過去にも「オバケのQ太郎(白黒)」
「怪物くん(旧作)」も手がけている。
氏にとっては久々のコメディーアニメだっただけに
かなり力も入っていて、原作や主題歌の作詞まで
手がけるほど。
キャラは安彦良和氏が実に楽しそうに
描いており、ゲストキャラは殆ど
氏が一人で手がけています。
(基本キャラは飛行船企画。安彦氏はフィニッシュ担当。)
こういうほのぼのキャラを描いている時の
安彦氏は本当に楽しそうで、絵もノッている。
だからか、その直後の「無敵超人ザンボット3(1977)」
で、最初に神勝平のキャラを描いた際、
監督の富野喜幸がそれを見て
「もうちょっと足長くならない?」
と、言いにくそうに言ったとか。
ビートンの二頭身キャラの癖が
ついちゃってたんですな。
この企画の時代背景には、多分「がんばれ!ロボコン」の
大ヒットがあるのは想像に難くないけど、
こちらは根性とか自己犠牲といった
やや重いテーマじゃなく、
日常繰り広げられる事件とドタバタがメイン。
いいですね。胃にもたれなくて。



ストーリー展開


私の記憶を辿っていくと、確かこんな話。

機械いじりの好きな子供マーちゃん。
ある日、アメリカに住むおじさんから
ロボットの組み立てキットが
郵送で送られてきます。
マーちゃんは町の発明おじさんこと
ノーベルさんに組み立ててもらおうと
ビートン笑ってる♪持っていきます。が、
このノーベルさんがうっかり者。
他の部品をうっかり混ぜちゃったり、
回路を間違って繋いじゃったり
もうメチャクチャ。出来あがった
ロボットは、どこを間違えたか
自分の意思を持ってしまいます。
マーちゃんを毎日いじめるガキオヤジや、
その部下ガキレンジャー達から
マーちゃんを助けようと、今日もビートンは
ズッコケビックリの大奮闘を繰り広げます。


と、こんな感じ。ようするにビートンは
市販されてるキットのイレギュラーで
生まれたロボットな訳。
(アメリカって凄い国だよなぁ。
アシモやアイボの20年先を行ってる。)

ただ、このビートン、力はそこそこあるけれど
すぐに燃料が切れる。(ガソリンだっけ?)
空飛ぶと3分でガス欠になるという
のは覚えてるなあ。
本来はリモコンで操縦されるロボットなんですが、
(お腹のポケットがリモコンボックス。)
リモコン動かすとくすぐったくて笑い転げるだけ。
足は確かキャタピラが内臓されてた記憶が…。



ガキオヤジ軍団の猛攻とお色気キャラ


いじめっ子に当るキャラがこの番組はちょっと変わってて、
三分しか飛べません。これが近所のご隠居サン。近所の手前では常識人を装ってますが、
ひとたびマーちゃんをいじめる時には、
ドイツ軍の赤い鉄カブトにマント、
ナチスの軍服を着込んだ怪人ガキオヤジに変身。
近所のガキどもを子分にしたがえて
ありとあらゆる手段で
マーちゃんに執拗なイジメを繰り返すのです。
でも疑問。なんでここまでマーちゃんがガキオヤジに
いじめられるのか?その理由は?
実はマーちゃんには憧れの少女、ウララちゃん
という美少女がいるのですが、じつはこの子、
ガキオヤジの孫娘!しかもガキオヤジは溺愛してる!
かわいい孫娘に近づく不逞の輩を叩きのめす、というのと、
日ごろのうっぷんのはけ口としてマーちゃんを
いじめ倒している訳ですね。
(ウララちゃんはガキオヤジがマーちゃんをいじめてることは
知りません。巧みに立ち回るガキオヤジ。)

ビートンの登場で、ガキオヤジのイジメのターゲットは
ビートンへとシフトしていきます。
最終目的はビートンの分解。
何回も何回もビートンを分解寸前まで
追い込みますが、あと一歩でいつも逆転され、失敗。
ならばとガキオヤジ製のビートンを、とばかりに
ガキ大将ロボット、ブリキンを製作。
それも結構早い段階で出てきました。
(けどこのブリキン、けっこうバカ)
ガキオヤジとブリキン(色設定ちょっと違うかも。)定石のライバルキャラも加わって、
これでフォーマット完成かと思ってたら
すごいキャラが後半出てきました。
その名はネンネン。
宇宙から来たロボットと記憶してるのですが、
ミニスカ、ノースリーブ、流し目アイシャドーの
「夜の蝶」のようなキャラ。
綺麗好きで、シャボン風呂に使っては裸体を
「見ろ」と言わんばかりに誇示してきます。
後期OPでも入るシーンがあったし。
この子もガソリンが燃料ですが、
スタッフも人が悪いと思うのは、
給油口が右尻の上。
おしりに給油ポンプぶっ刺されて「ア〜ン」
もだえる姿は火曜午後7時に流しちゃイカンでしょ。
 当時ビートンのプラモが発売されてて、
確か4個セットのやつだったと思うんだけど、
「ビートン」「ガキオヤジ」「ブリキン」は
覚えてるんだけど、
あと一つってネンネン?
だったら凄いやね。美少女フィギィアの先駆けだ。
個人的にはガキオヤジのプラモの箱絵が、
なぜかリアルタッチ(小松崎茂調)なのに
大爆笑した記憶があります。
今じゃプレミアついてんだろうなぁ。



その最終回は?


ビートンは当時のホームコメディ路線の中でも
人気を得ることが出来、1年間の放映を全うしました。
で、その最終回はどんなんだったかというと…

最終回 さらばビートン!赤ヘル涙の秘(まるひ)大作戦!


ビートンがノーベルさんの紹介でアメリカのロボット研究所に行くことになりました。
とうとうビートンと街の皆ともお別れです。
ノーベルさんの発明した気球でアメリカへと旅立つビートン。
が、アメリカに着いたビートンを待っていたのはガキオヤジ…ならぬ保安官?

ビートンは指名手配犯だからふん縛る!と、
ガキオヤジ保安官はビートンを捕縛せんものと
あの手この手で追い詰めます。


しかし、暴れすぎたためセットが瓦解。
実はここ、アメリカではなく日本の映画会社の撮影スタジオ。
全てはビートンをアメリカに行かせたくないが為に、アメリカは怖くてイヤな所だと
いうことをビートンに刷込む為の、ガキオヤジらの作戦だったのです。

ガキオヤジ「頼む!アメリカに行かんでくれ!お前のいう事なら
何でも聞いてやる!だから頼む!行かんでくれい!」

泣きながらビートンとの別れを嫌がるガキオヤジ。
子供たちもビートンと一緒にいたいと懇願します。
ビートン「わかった。ぼくずっと日本にいるよ!」
大喜びするガキオヤジと子供たち。
ガキオヤジ「おお!よかった!よかったぞい!!」
ビートン「ガキオヤジ!何でもいう事聞いてくれるって言ったよね。」
ガキオヤジ「おお!男に二言は無いぞい!」
ビートン「じゃあヘルメット脱いで見せてよ!」
ガキオヤジ「……っ!」

遂に、ガキオヤジのヘルメットの中の正体が明らかに!


ヘルメットを取るガキオヤジ。なんと立派なリーゼント…
と思いきや、途端にセットが崩れてタワシのようなゴワゴワ頭に。
実はガキオヤジ、毛が針金のように硬い剛毛で、それ故にヘルメットを被っていたのでした。
大笑いするビートン達。
ガキオヤジ「ううう…おのれよくも笑ったな!許さ〜ん!」
で、いつものガキオヤジvsビートンの大喧嘩。
マーちゃん「あーあ、せっかく仲良くなったのに」
うらら「でもなんか…このほうが」
ネンネン「しっくりくるわね。」
マーちゃん「そうだね。アハハハハ。」

無事元どうり、で、物語は終了と相成ります。

昭和のマンガによくあった、主人公がアメリカに旅立ってエンド、と
いうパターンを思わせるシチュエーション。 もっともビートンは生まれ故郷(というか製造元)に
帰るというべきなんでしょうか。が、結局お別れにはならず、
日常は続くよどこまでも、なエンディングになっていますね。
ビートンに悲しいラストはいらないから、これでいいのかもしれません。


ろぼっ子ビートン スタッフ
原作/大隈正秋・飛行船企画(小学館学年雑誌・てれびくん掲載)
プロデューサー/渋江靖夫・松島 忠
監督/大隈正秋
キャラクターデザイン/安彦良和・飛行船企画
担当演出/出崎 哲・原田益次・石黒 昇・富野喜幸・福富 博 他
脚本/吉田喜昭・吉川惣司・金子 裕・伊東恒久・鈴木良武 他
作画監督/安彦良和・坂口 尚・昆 進之介・竹内留吉 他
製作協力/日本サンライズ

音楽/藤沢 守(現・久石 譲)
OP/わたしのビートン(作詞・大隈正秋 作編曲・川口 真/唄・大和田りつ子)
ED/なぜ?なぜ?ビートン(作詞・大隈正秋 作編曲・川口 真/唄・大和田りつ子・劇団こまどり)


放送No放送日サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
11976.10.12ジャーンと誕生!
バタバタお手伝い
吉田喜昭
金子裕
古川司 立花遊 安彦良和
21976.10.19決戦ガラクタ広場
あの子にドキドキ
金子裕
吉田喜昭
奥田誠治 出崎哲 安彦良和
31976.10.26トベトベ大空中戦
ヘトヘト!?誕生日
四辻たかお
吉田喜昭
安彦良和
遠岩太
小林三男 安彦良和
41976.11.2とんだアルバイト
ブリキのお母さん
金子裕
松岡清治
池野文雄
坂口尚
立花遊 安彦良和
51976.11.9出た!大強敵ロボ
メタメタ決闘が原
鈴木良武 安彦良和 佐久司 安彦良和
61976.11.16学校行き大レース
おふろ屋の大海戦
金子裕
吉川惣司
奥田誠治
富野喜幸
立花遊 安彦良和
71976.11.23ドッキリ!?ゴリラ
泣くな!ロボくん
四辻たかお
吉川惣司
池野文雄
奥田誠治
四辻たかお 安彦良和
81976.11.30ハクション大作戦
テストは秘(まるひ)大作戦
金子裕
松岡清治
坂口尚
磯浜太郎
佐久司 安彦良和
91976.12.7あこがれのデート
ワンワン大捜査網
吉川惣司
金子裕
朝戸澄子
安彦良和
立花遊 安彦良和
101976.12.14走れビートンカー
逃げろ!ワニくん
金子裕
吉川惣司
高橋良輔
坂田ゆう
四辻たかお 安彦良和
111976.12.21テレビ局で大騒ぎ
三人のサンタさん
金子裕
松岡清治
石黒昇
朝戸澄子
佐久司 安彦良和
121976.12.28メロメロ大そうじ
紅白もちつき合戦
松岡清治
吉川惣司
やひろあさひ
坂田ゆう
立花遊 安彦良和
131977.1.4年の初めの大暴れ
見た!初夢大公開
吉川惣司
松岡清治
高橋良輔
安彦良和
四辻たかお 安彦良和
141977.1.11ブルブルがまん会
秘密の小犬ちゃん
金子裕
坂田ゆう
小林三男
佐久司 安彦良和
竹内留吉
151977.1.18ウキウキお見合い
円盤だ!全員集合
多地映一
吉川惣司
立花遊
高橋良輔
立花遊 福田皖
安彦良和
161977.1.25先生Uターン作戦
それ行け!宝捜し
金子裕
吉田喜昭
坂田ゆう
安彦良和
四辻たかお 安彦良和
清山滋崇
171977.2.1感激!涙の演奏会
爆笑!SL大発進
吉田喜昭
多地映一
石黒昇 石黒昇 坂口尚
遠藤克己
181977.2.8混乱!雪国超特急
出動!雪山捜索隊
金子裕 福富博 福富博 竹内留吉
191977.2.15白い雲にのりたかったあの子の風船くん 吉川惣司 出崎哲 出崎哲 安彦良和
201977.2.22特訓!バレエ教室
友情!ブリキの涙
金子裕
松岡清治
立花遊
高橋良輔
立花遊 安彦良和
211977.3.1流しビナのゆくえ
笑うまでやるぞイ
吉田喜昭
多地映一
四辻たかお
安彦良和
四辻たかお 安彦良和
221977.3.8鯨も笑う釣り合戦
ウソ発見器の謎!?
松岡清治
多地映一
石黒昇 研次郎 遠藤克己
231977.3.15野球だ!大特訓!
必殺ヨーヨー魔球
松岡清治 立花遊
高橋良輔
立花遊 安彦良和
241977.3.22初恋秘(まるひ)物語
ネンネンは裸でごめんネ
吉田喜昭
吉川惣司
出崎哲 出崎哲 竹内留吉
遠藤克己
251977.3.29危うし!ネンネン
来たぞ!宇宙星人
吉川惣司 四辻たかお
安彦良和
四辻たかお
竹内留吉
安彦良和
261977.4.12好き好きネンネン
ブリキン大改造!?
松岡清治
吉川惣司
とみの喜幸 とみの喜幸 只野安彦
271977.4.19あこがれの大変身
お手柄おるすばん
金子裕 出崎哲 出崎哲 只野安彦
281977.4.26秘密のラブレター
怪しいガキおやじ
松岡清治
金子裕
四辻たかお 四辻たかお 昆進之介
清山滋崇
291977.5.3鯉のぼり大空中戦
地上99mの大恐怖
吉田喜昭
吉川惣司
出崎哲 出崎哲 只野安彦
301977.5.10またもらしたぞイ
秘(まるひ)美人コンテスト
吉川惣司
伊東恒久
立花遊 立花遊 只野安彦
311977.5.17ネンネンと家出!
捜せ!犯人は誰だ
荒木芳久
加藤有芳
四辻たかお 四辻たかお 清山滋崇
遠藤克己
321977.5.24マンガは涙の物語
シンデレラごっこ
金子裕
吉川惣司
とみの喜幸 とみの喜幸 只野安彦
331977.5.31花のロボサーカス
泣き虫ガキおやじ
荒木芳久
金子裕
出崎哲 出崎哲 只野安彦
341977.6.7ロボット子守り唄
赤ヘルの下の秘密
伊東恒久
金子裕
立花遊 立花遊 只野安彦
351977.6.14激突プロレスの嵐
ずっこけ!?吸血鬼
伊東恒久
吉川惣司
四辻たかお 四辻たかお 只野安彦
昆進之介
361977.6.21ママをたずねて!?
どっちがギャング
伊東恒久
荒木芳久
西牧秀夫 西牧秀夫 只野安彦
371977.6.28プールに消えた大怪獣の謎を追ったら? 加藤有芳 出崎哲 出崎哲 只野安彦
38 1977.7.5七夕の夜に天の川でネンネン星みつけた 吉田喜昭 立花遊 立花遊 只野安彦
391977.7.12雨の日はだめよ!
スリだ!御用だ
加藤有芳
金子裕
四辻たかお 四辻たかお 昆進之介
清山滋崇
401977.7.19ビートン戦車とガキおやじ軍艦の大戦闘 松岡清治 原田益次 原田益次 加藤茂
遠藤克己
411977.7.26南の島に行ってきた!みんなの大航海日記 吉川惣司 坂田ゆう 坂田ゆう 只野安彦
421977.8.2メタメタ林間学校
ビキニのネンネン
金子裕
伊東恒久
四辻たかお 四辻たかお 只野安彦
431977.8.9ヒヤヒヤ肝だめし
アツアツがまん会
加藤有芳
吉川惣司
西牧秀夫 西牧秀夫 只野安彦
441977.8.16叩け太鼓だ盆踊り
狙われたビートン
荒木芳久
加藤有芳
原田益次 原田益次 遠藤克己
加藤茂
451977.8.23ドッキリ恐竜時代
ドーンと花火騒動
加藤有芳
吉田喜昭
四辻たかお 四辻たかお 只野安彦
461977.8.30宿題はまかすゾイ
ネンネン大ピンチ
伊東恒久
吉田喜昭
坂田ゆう 坂田ゆう 昆進之介
只野安彦
471977.9.6地震をつかまえろ
台風の目玉の中は
金子裕
加藤有芳
四辻たかお 四辻たかお 只野安彦
加藤茂
481977.9.13山びこ捜し大作戦
ゲンコツの思い出
加藤有芳
吉田喜昭
原田益次 原田益次 只野安彦
491977.9.20ガキおやじ美術展
ロボットの目に涙
荒木芳久
加藤有芳
坂田ゆう 坂田ゆう 只野安彦
遠藤克己
501977.9.27さらばビートン!赤ヘル涙の秘(まるひ)大作戦! 吉川惣司 四辻たかお 四辻たかお 只野安彦
昆進之介



キャスト
ビートン(桂 玲子・のち白石冬美)
マーちゃん(杉山佳寿子)
トンちゃん(北川知絵)
うららちゃん(小山まみ)
ガキオヤジ(永井一郎)
お父さん(徳丸 完)
お母さん(弥永知子)
ノーベルさん(野本礼三・市川 治)
ブリキン(たてかべ和也)
ネンネン(平井道子)ほか

と、今回も無事終了。
実は、海外モノの原作もやりたいけど、
向こうのは怖いよね。いろいろと。
カリメロとかジムボタンとかやりたいけどなぁ。
次回は決定しだいお知らせします。

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