秋の夜長、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
言うてももう秋も半ばすぎ。
なんか郷愁さそうものをお題にしたかったけど、
なんでコレになるかなぁ?

ダメおやじ
(1974年4月2日〜1974年10月9日・
東京12チャンネル系放映・全26回52話(1回2話)/製作・ナック)

原作のほうを先に読んでました。
だもんで、アニメになるって聞いて見てみたら
妙な気分になりました。




ダメおやじ

残酷ギャグマンガのお茶の間進出
原作は1970年から週刊少年サンデーに連載された
古谷三敏の同名漫画。
とにかく、従来のギャグ漫画以上に残酷、
残虐な描写が多いのが売りでして、
後に松竹系で映画化された程。
(ダメおやじ役は三波伸介、
オニババは倍賞千恵子だったと思う。
この辺記憶があやふや。原作とは違って、
普通の恐妻コメディーだった。)

原作は15年に渡って連載された長寿作品ですが、
前半と後半では作品のカラーが180度異なります。
特に前半の初期は見てて目を背けたくなるような
凄まじいイビリの連続。
出刃を脳天に刺されたり、
眉間に五寸釘を叩き込まれるのは序の口。
しまいに腹裂かれるわ、目玉スプーンでえぐり取られるわ、
首は切り落とされるわ…
…って、
首切り落とされたら死んじゃうじゃない。
そう、漫画の中でダメおやじは何度も 殺されてます。
けど次回にはピンピン。漫画だからねぇ。
会社では係長にうっぷん晴らしで リンチにされ、
家ではオニババ、ユキ子、タコ坊といった、
家族総出で夜どうしのイビリ。
虫の息でダメおやじが呟きます。
「いやだ、あんな家帰りたくない。」
「死のう。死ねば苦しいことなんか無くなるんだ…」
「これでいいんだ。あとはオニババに殺されるのを待つだけだ。フフフ…」

こんな救い様のない虐待漫画を、
なんでTVでお茶の間に流そうとしたのか…。
当時の番組企画書には何と言うアピールが書かれていたんでしょうね?
ちなみにこのダメおやじが、
東京12チャンネルで放映された初の自社製作国産アニメ。
…記念すべき局初のアニメがこれ?
12チャンネルっぽいと言やあそれまでだけど。

お茶の間に入っていく条件
アニメ化に際して,やはり原作のまま、という訳にいかず、
新番組記事 番組構成に相当手が加えられています。(当然か。)
主たる視聴者は子供、という観点からか、タコ坊の学校生活が
原作よりクローズアップされ、
話の起点になる事が多くなります。
ダメおやじも会社で、家庭でいびられるのは原作と同じですが、
原作のような直接的な残酷描写は無くされ、
ギャグっぽく処理されて いました。
(バットで殴るシーンも
効果音をギャグっぽくして、暴力性を薄めてた。
原作はバットに釘まで打ち込んでたのに。)

また、いじめられるダメおやじを慰めるキャラクターとして、
原作ではチョイ役だった野良犬ロクベェが、番組のラストで
「世の中悪いことばかりじゃないよ、なあ。」と、
直接ないし間接的に
ダメおやじを励ましてくれていました。
まあ、原作を知ってるモノから言わせてもらうと、
やっぱヌルイです。作画もよくなかったし。
残酷なシーンをTVで見せろ!といってるんじゃなく、
やっぱりアニメにするには
無茶な題材だったという他ありません。





その最後

原作ではダメおやじは中盤から偶然をきっかけに大会社の社長になり、
家族もすっかり優しいいい人に。
その後、アウトドアライフや高原のホテル経営と、
ダメおやじは 男の人生をエンジョイしていきます。
最後は自分の経営する広大な牧場に、
連載中に出会った全ての人々を 招いて
パーティをひらき、「みんなありがとう!」
感動の涙で終わります。
が、TV放映のダメおやじは、
そこに話が行くまでには至らず、
結果、悲惨なイビリ人生のまま、番組は最終回。
エンディングの「神様、あんまりです。」という言葉は、
TV版ダメおやじの本音でしょうか?



ダメおやじ 製作スタッフ

原作/古谷三敏・ファミリー企画
企画/西野清一
構成/安藤豊弘
脚本/安藤豊弘・吉田 進・久保田 太・池野文雄
演出/坂口 尚・新田義方・池野文雄 他
作画監督/池野文雄
美術/加藤 清
音楽/Amp
OP/ダメおやじの唄(作詞・作曲・すみあきくん/唄・大泉 晃 雷門ケン坊)
ED/ダメおやじ(BAD FATHER)愛のテーマ
(作詞・作曲・郷伍郎/唄・ペンあんどペンシル)


ダメおやじ 放映リスト

放送No放送日サブタイトル放送No放送日サブタイトル
11974.4.2つかのまのしあわせ
他一本
141974.7.12タコ坊の家出
今にみておれ
21974.4.9三つの願い
他一本
151974.7.19ほんもののお化け
罪と罰
31974.4.16魔法のフク面
他一本
161974.8.2超能力大作戦
車がほしい
41974.4.23恐妻カウンセラー
他一本
171974.8.9顔か心か
同棲時代
51974.4.30オニババのクラス会
他一本
181974.8.16痛い一億円
夫婦善哉
61974.5.7かんにんぶくろ
ハイキングはダメよ
191974.8.23通知表大公開
子供心と夏の空
71974.5.14自由になりたい
社長賞をください
201974.8.30ロクベェのダメモデル
他一本
81974.5.21月も泣いてる男ダメ
お嫁に下さい
211974.9.6許せない裏切り
祭りだワッショイ相撲大会
91974.5.28悲鳴大作戦
ガンバラナクチャ大特訓
221974.9.13かわいいペットちゃん
タコ坊の誕生日
101974.6.5さい果てのイビリ
他一本
231974.9.20ダメ助先生大登場
お嫁にいかないで
111974.6.12タコ坊の日記
他一本
241974.9.27おかしなおかしな運動会
台風騒動
121974.6.19ダメおやじのユリ・ゲラー
他一本
251974.10.2雨野家漂流紀
ダメおやじの愛と誠
131974.6.26海は広いな悲しいな
他一本
261974.10.9タコ坊の弟
その名はイカ太郎



キャスト

雨野ダメ助(大泉 晃)
雨野冬子・オニババ(西岡慶子)
タコ坊(雷門ケン坊)
(宮沢 康)(今村 洋)(長沢和子)(薮内英喜)ほか


というかんじでお届けしました記憶12回目。
自分で言うのも何だけど、よくこんなの題にとるなぁ。
オバタリアンブームのときビデオ出たらしいけど。
再放送やってるところなんてあるのかなぁ?
次回は短命アニメ特集の予定。
あっという間に終わったアニメを蔵出しで紹介します。




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