ここのコンテンツだけ他とカラー違うよね。
まあ、最初からそれが目的なんですが。
今回はマスコットキャラ出身のこちらがお題。
ドン・チャック物語
(1975年4月6日〜1975年9月27日 全26回{第1期})
(1976年4月7日〜1978年3月25日 全73回{第2期})
東京12チャンネル系放映・制作 ナック・後楽園ゆうえんち
さて、結構知名度のある作品と思うのですが、
主題歌はどれを思い浮かべますか?
チャッチャッチャッチャッドンチャック!♪か、青空色のクレヨンで〜♪なのか。
先に述べたのは旧シリーズ、後のは新シリーズの主題歌です。
動物マンガとナックのアクの強さの混合
あらすじはこう。
ザワザワ森のジャブジャブ川のほとりに済むビーバーの一家。
父のアリストテレスと息子のドン・チャック。
母と幼い頃に別れたチャックは、
そんなことにくよくよしたりはしない元気な子。
今日も森の仲間であるガールフレンドのララ、
ヒグマのダイゴ、ウサギのミミと一緒に
森の様々な事件に遭遇していくのです。
基本は一話完結。この他のレギュラーとして
相談役で医者のメェ先生、
トラブルメーカーのラッパ狼、
タヌキのカチンコ、キツネのコン太がいます。
モデルとしては「ムーミン」的な感じでしょうか。
ただ、演出や作画が独特のアクがあるせいもあって、
結構内容はとんこつ風味。
覚えてる話をひとつ。
事故で子供を無くした老ビーバーがザワザワ森にやってきます。
ところがこの老ビーバー、ララちゃんが死んだ娘にそっくりなので、
次第にララに付きまとい始め、遂にはララを誘拐してしまいます。
当初は娘を失った老ビーバーに同情的だった村の面々も、
ララの誘拐にまで発展した事で状況は一変。
村外れの山小屋に立てこもった老ビーバーとの説得が始まります。
すると出てきたのは、ララのノドにナイフをかざした老ビーバー。
「来るな!近づくとこの子の命は無いぞ!」
アリストテレスは老ビーバーに近づいて、こう言います。
「あなたは…自分の子供を殺せますかな?」
ハッと我に返る老ビーバー、そのままうなだれて連行されて行きます。
チャック「あのおじさん、決して悪い人じゃないんだよね。パパ。」
アリストテレス「ああ、そうだとも。」
★可愛い絵なのにストーリーは苦味ばしった大人風味。 ★怨恨や因果応報という「業」系の展開がやたら多い。 ★洗練されていない分、独特のアクのある演出。 |
新ドン・チャック物語と新キャラクター
で、このドン・チャックですが、半年間・26話で放送終了。
その後新シリーズが始まります。
新シリーズといっても、リメイクとかの類じゃなく、
内容,キャスト、スタッフ殆ど全く一緒。
しかも旧作と新作の間に再放送を巧みにまぜこぜして
やってたから、私も資料に目を通すまでドンチャックに
新旧シリーズあるなんて想像だにしませんでした。
後半は新たにコアラのキャラクターがレギュラー入り。
クマのダイゴとカブってないか?
最終回は実はよく知らないのです。というのも
関西での最終放映話、というのが途中で
終わっちゃいましてね。
関西テレビでの再放送(月〜金の朝7:30〜8:00)の
最終放映はこんな話。
「コン太よ、偉大なキツネになれ」 ザワザワ森にコン太の祖母がやってきました。
祖母はキツネ一族のプライドを重んじる
昔気質の気の強いおばあさん。
事もあろうにビーバーのドンチャックと仲良く遊んでる
孫のコン太に驚き、怒り狂います。
「キツネは気位の高い、誇りある獣なんだよ!
それがおまえはなんだい!ビーバーごときが友達だと!
おまえが誇りあるキツネなら、あのビーバーを殺しな!
それでこそ、我が誇りあるキツネ一族に相応しい!」
弱肉強食の論理からいって、ビーバーとキツネが仲良くなるなんて
おかしい!というのが祖母の考えでした。(それを今更言うかね。)
コン太は嫌がりましたが、婆さんの異様な迫力に負けて
チャックを川べりにおびき出し、川に突き落として殺します。
木陰から実際に殺せるかどうか監視していた婆さんは
一部始終を見届けて、「よくやったよくやった、これでおまえも
ようやく誇りあるキツネ一族の一員になれたんだ。」と
コン太を褒め称えます。
ところがチャックは死んではいませんでした。理由は簡単。
川に落ちたところで、ビーバーが川で死ぬわきゃありません。
コン太はチャックに詫びをいれ、友情復活。
それをみたコン太の婆さん、吐き捨てるように
「やれやれ、こんな連中に付き合っちゃいらんないよ。」
と、言い残し、一人村を後にどこかへ行ってしまいます。
今日もザワザワ森は子ども達の明るい声でいっぱいです。
ドン・チャック物語 スタッフ
企画/こころのある後楽園ゆうえんち
原作/小泉志津夫・成田マキホ(講談社たのしい幼稚園掲載)
演出/関田 修・高垣幸蔵・山本 功 ほか
脚本/吉田喜昭・筒井ともみ・安藤豊弘・吉田 進ほか
作画監督/田中英二・池ノ谷安夫
音楽/エム・エーシー(第1期)・角田圭伊吾(第2期)
OP/ドン・チャックといっしょに(作詞・水垣洋子 作曲・森田公一/唄・大杉久美子)
OP2/空いっぱいの夢(作詞・さいとう大三 作曲・森田公一/編曲・丸山雅仁/唄・大杉久美子)
ED/夢みるドン・チャック(作詞・水垣洋子/作曲・森田公一/唄・大杉久美子)
ED2/星の川(作詞・さいとう大三/作曲・森田公一/編曲・丸山雅仁/唄・大杉久美子)
ドン・チャック物語(第1期)放映リスト
放送日 | サブタイトル |
1975.4.6 | ママを探して大冒険 |
1975.4.13 | ドラキュラ狼が王様になった |
1975.4.19 | 心と心が呼んでいる |
1975.4.26 | ザワザワ森の仲間達 |
1975.5.3 | ドロドロ沼の人魚姫 |
1975.5.10 | まいごになった卵 |
1975.5.17 | ザワザワ森の一大事 |
1975.5.24 | 嵐の中を突っ走れ |
1975.5.31 | 愛呼ぶ竹笛 |
1975.6.7 | 困ったガンテツ爺さん |
1975.6.14 | すてきなバースデープレゼント |
1975.6.21 | コン太よ偉大な狐になれ |
1975.6.28 | 大人のけんかはむずかしい!! |
1975.7.5 | ザワザワ森のカミナリさま |
1975.7.12 | オイラは森の英雄だい! |
1975.7.19 | いたずらっ子 |
1975.7.26 | ザワザワ森の怪事件 |
1975.8.2 | 子どもの家をつくろう |
1975.8.9 | わるいわるい大ダヌキ |
1975.8.16 | ぼくとパパの歌 |
1975.8.23 | チャックに勝ちたい!
|
1975.8.30 | 不思議なおとしもの |
1975.9.6 | 山賊ゲバがやってきた |
1975.9.13 | パパの趣味はひとさわがせ |
1975.9.20 | 夢の中の大冒険 |
1975.9.27 | ザワザワ森の日食 |
と、いうわけで今回の記憶のかさブタ、いかがでしたか?
次回なにしよう。
開始当初はすぐ終わると思ってたこのコーナー、
結構しぶといです。
次回は決まり次第お知らせします。