動物アニメ特集


今回はリクエストも含めた動物アニメ特集。
過去、結構動物モノって取り上げてきたと思うんですが
まだ結構あるんですね。今回は個人的に記憶に残ってる3本を紹介。


山ねずみロッキーチャック

(1973年1月7日〜12月30日
 全52話
フジテレビ系放映・製作 ズイヨ−映像)

ロッキーとポリ−

ムーミンとハイジの間に。
あらすじはこんな感じ。

ロッキーチャックは冒険心の強い山ねずみ。
家族と離れ、ひとリ旅にでたロッキーは
旅の途中に行きついたみどりが森で
様々な動物たちと出会います。
個性的な仲間に囲まれて
新天地でのロッキーの生活がはじまります。


フジ日曜夜7時半、といえば「世界名作劇場」の枠ですが、
基本的にそれは「ハイジ」からで、これはその
前年に開始された作品。故に「名作劇場」に
数えられず、前年のムーミンと後年のハイジに挟まれて
ちょっと継子扱い受けてる感じの作品。
ストーリーは森の動物たちの生活や暮らしぶりを
一話完結で書き出して行くのがメインで、
特徴的なのは動物たちの性格が
かなり擬人化されていること。
故に人間臭い印象を受けます。
のんびりやで臆病なピーターに威張りやのチャタラ−、
放送屋のようなおしゃべりのサミーなど、
(ニュースだよ、ニュースだよという名文句は有名。)
この人間臭さがかえってキャラを立たせていましたね。

覚えてるのはロッキーよりも
脇のキャラがメインになったエピソードですね。

キツネのレッドがおばさんと一緒に住んでいて、
おっちょこちょいのレッドはいつもしかられっぱなし。
たしかおばさんが病気になっちゃって、
栄養のあるものを食べさせようと
ピーターうさぎを狩ろうとするが逃げられちゃって、
途方にくれていると森のみんなが果物や木の実を
持ち寄ってくれて、レッドはそれをおばさんに食わせるが
おばさん曰く「コジキみたいな事して情けない!」と、
やっぱりレッドは叱られちゃうという話だったと思うんだけど。

あと、カケスのサミーが誤報のニュース流しちゃって
責任を感じたサミーが喋れなくなっちゃうって
話もありましたね。



あくまでも動物主体当時の雑誌のオマケ


動物主観で構成されてる世界なんですが、
時折人間もでてきます。といっても
直接人間の顔を出したりせず、足や手、銃の一部を
ちらりと出して表現しているのが印象的。
そう、「ロッキーチャック」の世界では人間は
「恐怖」の対象としてのみ表現されているので、
性格付けなど必要ない訳で、
あくまで「記号」なのです。こういう手法は
「みなしごハッチ」でも使用されていて、
大切な仲間を殺虫剤で殺す役で登場。(やな役…)
こちらも手と靴しか画面には出てきません。
動物と人間が同空間でコミュニケーション交わすと
途端に童話になっちゃうから、リアルを求めると
こういう演出になるんでしょうね。

絵はほんとうに愛らしくて柔らかい感じで、
東映動画の森やすじ氏のやさしいタッチが
非常に良く出ています。作画も動物達の
日常を丹念に、それでいて
丁寧に描いています。この作品の為に立ち上げられた
製作会社「ズイヨー映像」はこの作品の成功をきっかけに
次作「アルプスの少女ハイジ」を製作。
以降社名を「日本アニメーション」に代えて、その後の繁栄振りは
皆さんご存知の通り。




山ねずみロッキーチャック スタッフ
原作/ソーントン・バージェス「動物ものがたり」
プロデューサー/高橋茂人
監修/古賀忠道
構成/丹野雄三
監督/遠藤政治
コンテ/斎藤 博・ひこねのりお・山崎修二・平田敏夫・富野喜幸 他
脚本/久保田圭司・重森孝子・吉田喜昭・金子 裕・千葉茂樹 他
作画監督/岡迫旦弘(1〜11話)森やすじ(12〜最終話)
製作協力/トランスアーツ

音楽/宇野誠一郎
OP/緑の日だまり(作詞・山元護久 作編曲・宇野誠一郎/唄・ミッチーとチャタラ−ズ)
ED/ロッキーとポリ−(作詞・山元護久 作編曲・宇野誠一郎/唄・ミッチーとチャタラ−ズ)


キャスト
ロッキーチャック(山賀裕二)
ポリ−(増山江威子)
ロッキーパパ(北村弘一)
サミー(八代 駿)
レッド(富山 敬)
ピーター(永井一郎)
チャタラ−(田の中 勇)
ジミー(池永通弘)
ブラック(山下啓介)
ナレーション(麻生美代子)ほか


くまの子ジャッキー

(1977年6月7日〜12月6日 全26話
朝日放送系放映・製作 日本アニメーション)

ジャッキー

動物アニメの新たな可能性への挑戦
あらすじはこう。

舞台はカリフォルニアのシェラネバダ山脈のタボ湖。
そのほとりに住むインディアンの少年ランは
アメリカ杉の洞で灰色子熊の兄妹を見つける。
ランは小熊にジャッキーとジルという名前を付けて
友達になった。が、ランの父は
ランが熊に襲われていると勘違いして、いっしょに居た
ジャッキーたちの母熊を殺してしまう。
母を失ったジャッキーたちをランは家に連れかえり、
育てることになりました。


日本アニメーションが動物アニメの大家・森やすじ氏を迎えて
「シートン動物記」をアニメ化したのがこちら。
ロッキーチャックよりも動物の描写に力が入っており、
また愛らしさも倍増しているのが嬉しい。
ジャッキーら小熊が喋る場面では、
常套手段である口パクを止め、
口は動いていないのにジャッキーの声がする、という
モノローグによる会話表現を行っており、
リアルに勤めている事がわかります。
確かに口パクで動物が会話するのってウソ丸だしですもんね。
このシリーズをきっかけに「シートン動物記」をアニメシリーズ化
しようという動きもあったようですが、
第2弾「りすのバナ−」(1979年4月7日〜9月29日)で
あっさり終わってしまいました。 



くまの子ジャッキー スタッフ
原作/アーネスト・T・シートン
プロデューサー/根来 昭
監督/黒田昌郎
キャラクターデザイン/森やすじ
絵コンテ/高畑 勲・奥田誠治 他
脚本/中西隆三・佐藤道雄 他
作画監督/小川隆雄・辻 伸一
製作協力/オムニバスプロモーション・AVACOスタジオ

音楽/小森昭弘
OP/おおきなくまになったら(作詞・香山美子 作編曲・小森昭弘/唄・大杉久美子)
ED/ランとジャッキー(作詞・香山美子 作編曲・小森昭弘/唄・大杉久美子)


キャスト
ジャッキー(つかせのりこ)
ジル(横沢啓子)
ピント−(遠藤 晴)
ラン(松尾佳子)
ケルヤン(筈見 純)
ロッキー爺さん(永井一郎)
長老(杉田俊也)
アリス(井上 遥)
ポナミィ(加藤 修)
ナレーション(高木 均)ほか


こぐまのミーシャ

(1979年10月6日〜1980年4月5日 全26話 
朝日放送系放映・製作 日本アニメーション)

こぐまのミーシャ

ハラショーハラショーミーシャ
1980年のモスクワオリンピックの公式マスコットキャラクターを
使用して、ソビエトと共同で企画・製作したアニメがこれ。
あらすじはこう。

動物達が平和に暮らしている山奥村。
ある日この村に子ぐまのミーシャとその両親がやってきます。
ミーシャは丘の中腹の空家に住むことになりますが、
このことを良く思わないタイガー親子がミーシャたちを
何とか村から追い出そうとイヤガラセを始めます。
タイガー親子の執拗ないじめもなんのその。
ガールフレンドの子ぐま・ナタ−シャも出来て、
ミーシャの村での新しい生活が始まります。


ようするにムーミン形式。
ギャグアニメとしての側面も持たされており、
メルヘンとギャグの融合というちょっと変わった
形態の作品でもあります。住人は全員動物(たしかオバケもいたなぁ。)で、
イジメ役がトラというのもなんか意味深。
ソウルオリンピックのマスコットって「ホドリ」とかっていう虎でしたよね。
関係ないと思うけど。


モスクワオリンピックキャラクター・その後社会事情で…
オリンピックのマスコットキャラをアニメシリーズにしたのは
これが最初じゃないでしょうか。
(1984年のロス五輪の際は「イーグルサム」がアニメ化されてるが。)
当時はそりゃあモスクワ五輪が事前から結構盛り上がってて
(イベントの少ない時代だったから、特に。)
「がんばれニッポン!モスクワは近い!」なんていう
モスクワ五輪日本選手団応援のTVCMが連日のように放送されてました。
こぐまのミーシャも番組冒頭は毎回
勇ましいファンファーレと共に
「モスクワオリンピック開催まであと〇〇日」と、カウントダウンがなされていて
ああ、いよいよ始まるんだなと子供心に興奮したもんです。
ところが1979年にソ連のアフガニスタン侵攻が始まり、
世界各国がソ連に猛抗議。アメリカ始め西側諸国が
「モスクワオリンピック参加ボイコット」を決議し、
日本も2月に不参加を表明。
あれだけ盛り上がってたモスクワ五輪キャンペーンも
一瞬にして消えちゃいました。
で、ミーシャの冒頭のカウントダウンがどうなったかと言うと、
「モスクワオリンピック開催まであと〇〇日」という表記が消え、
「がんばれ!モスクワオリンピック」という応援テロップに変わっちゃいました。
ミーシャもオリンピック景気を見込んでたくさんのグッズが作られたそうで、
ミーシャのぬいぐるみをライセンス契約で作っていた
アサヒ玩具(ママレンジで有名)は、この時の打撃のせいか、
その後倒産してしまいました。
私の知る限り、ミーシャを再放送で
一度もみた事がありません。流せないのかな?
今となってはいろいろと因縁ついちゃったからか?



こぐまのミーシャ スタッフ
製作/本橋浩一
プロデューサー/加藤良雄
監督/新田義方
キャラクターデザイン/熊田 勇
絵コンテ/池野文雄 他
脚本/雪室俊一・吉田喜昭・中原 朗・中西隆三 他
作画監督/山下征二・水村十司・富永貞義・西城隆詞 他
製作協力/V/O“SOVIN FILM”(全ソ合作映画公団)

音楽/菊地俊輔
OP/ノルマ-リーナ ミーシャ(作詞・阿木耀子 作曲・宇崎竜童/編曲・船山基紀/唄・沢田冨美子)
ED/ナタ-シャの子守唄(作詞・阿木耀子 作曲・宇崎竜童/編曲・船山基紀/唄・沢田冨美子)


キャスト
ミーシャ(横沢啓子)
パパ(田中 崇)
ママ(坪井章子)
ナタ-シャ(藩 恵子)
村長(増岡 弘)
トド署長(八奈見乗児)
タイガー(雨森雅司)
コンゴ(青森 伸)
ドラゴン(肝付兼太)
ミルミル(小宮和枝)
バクソン(間嶋里美)
ネコスキー(千葉 繁)ほか


と、今回も無事終了。
さてさて、もうすぐこのHPも開設一周年。
いろいろとリニューアルも考えてます。
このコーナーどうしようかな。
ネタにはまだ困らないんで続けようかな。
次回は決定しだいお知らせします。

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