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このコーナーは私、mvunitが子供の頃みていたTV…
いわゆるアニメや特撮、バラエティなどについて特に思い入れ、
印象に残ったもの、あるいは今も妙に気になってこびり付いている物を
記憶をほじくり出して語ろうという主旨のコーナーです。
年代が年代なので扱う作品が昭和四〇年代〜五〇年代のものに集中しちゃうと思いますが、
カル〜イ気持ちで見てもらって、「へぇ〜」の一つでも頂ければ、と思います。

アストロガンガー

1972年10月4日〜1973年3月28日 全25話
日本テレビ系系放映・製作 ナック・宣弘社

これって、マジンガーZよりも
アストロガンガー 早く始まった巨大ロボット
ものなんですよね。
絵を見てもらうと解るのですが、
ロボットというよりウルトラ
マンのような巨大ヒーローモノと
いった趣きのデザイン。
顔も人面丸出しですし、
もちろん喋ります。
ペラペラと日本語を。

ストーリーは地球征服に
はるか宇宙の彼方より
飛来した
ブラスター星人(目的は
地球の酸素を強奪する事…
なんか凄い)に、
巨大ロボ・アストロガンガーと
星カンタロー少年が勇気と
正義で迎え撃つ…と
いうもの。


アストロガンガーって、
生物?
ガンガーは実は地球の科学で作られた
モノではなくって、
ブラスター星人に滅ぼされた
カンタロス星の原生生物、
金属細胞を加工して
作られたモノ。
実はカンタローの母親というのは
10年前、地球に逃げてきた
カンタロス星人の生き残りの科学者。
地球で星博士と出会い、
宇宙人と地球人のギャップも
乗り越えて ゴールイン。
(子供も出来てるから
遺伝学的にはOKだったのか。)

やがて地球にもブラスター星人の
魔の手が迫る事を予感した母は
カンタロス星から持ち込んだ金属細胞を
成長させて、対ブラスター用決戦兵器に
する事を思いつく。
ピンク色のスライムのような金属細胞を
カタ屋の粘土型のような板に来る日も来る日もおしつけて、
「これで、金属細胞にガンガーの形を覚えさせるのよ」
と言い放つ母。
ある程度形を覚えたら湖の中にいれて細胞を増殖。
次第に巨大になっていくガンガー。しかし、やがて母は
過労(病気だったかな?)で、幼いカンタローと星博士を残して
死んでしまう。時が過ぎ、ブラスター星人の地球侵略作戦が
始まると、星博士はようやく完全に形に
なったガンガーを迎撃に立たせる。が、弱い。
ガンガーは力こそあるが、戦い方を考える頭脳がなかったのである。
(元がアメーバみたいなもんだし…)
ガンガーを本当の無敵のロボットにするには、息子のカンタローを
ガンガーに合体させて、頭脳を掌れせねばならない。
カンタロス星人の血を継ぐカンタローだけが、
ガンガーと合体出来るのだ。そして、決意したカンタローは
ガンガーと合体。それまでの愚鈍さが嘘のように、みるみる敵を
撃滅していくガンガー。
ここにはじめて無敵のアストロガンガーが完成した。


弱点はいっぱい、武器はなし。ガンガー型

と、思わずストーリーを紹介してしまったが、
ガンガーは「マジンガー」などのロボット物というより、
ウルトラマンなどの巨大ヒーロー物に
数えられるべき作品かも知れない。

ロボット物の魅力の一つとして、様々な兵器やガジェットの
要素があるのだが、このガンガー、
ミサイルもビームも出さない。剣やヨーヨーといった武器も
一切無い。丸腰。
じゃあ、どうやって戦うのかというと、
殴る、蹴るという格闘戦オンリー。
(そこがガンガーの魅力でもあるんだけど。)
敵のブラスターロボはいっぱい
飛び道具装備してるのに…
だもんで、接近戦にならなきゃ戦えない。
おまけにガンガーの弱点というのが
「急激な寒さ」と「錆び」。
金属細胞だから錆びるとダメなの。
ブラスター星人もよく解ってるもんで、
絶対零度の光線だすロボット や、
酸を吹き付けるロボットを
出したりとやりたい放題。金属細胞
体を凍らせられたり、
赤錆に全身包まれたガンガーを
何回見たことか。でもその度に蘇り、
最後は勝利するんだからヒーローは強い。
ちなみにガンガーのエネルギーは
熱なんだそうで、電気が主なのかも知れないけど、
ある話じゃエネルギーが切れたんで
地中を掘り進み、地熱エネルギーを蓄えて
復活した、っていうのも
あったから、熱なら何でもいいのかもしれない。










覚えていない最終回後半でガンガーとカンタローの秘密が
ガールフレンドのリエちゃん(だったと思う)
にばれ、言いふらされそうになるなど、
舞台は風雲急を告げるのだが、
最終回の記憶がないんですよコレが。
ひょっとして、決着つかず未完だった?
う〜ん思い出せない。


追記(2008.12.1)
白銀美尾さんより教えてもらった情報によると
最終回内容は以下の通りだそうです。

最終回は「スペースパンサー」 という話です。
敵のブラスター星人は、スペースパンサー という宇宙豹を繰り出してきます。
ガンガーはこいつと戦うんですが、こいつが機敏な動きと身のこなしで、
ガンガーを窮地に追い詰めていきます。
ガンガーは宇宙に飛び出し、カンタロー君をペンダントに脱出させ、
敵の本拠地に 乗り込むのです。
ガンガーとスペースパンサーは、そこで戦うんですが、
何かの拍子でパンサーが暴走してしまい、
敵のブラスター星人たちはかみ殺されてしまいます。

パンサーは、基地のコンピューターにつっこんで自爆。
ガンガーはそこで巻き添えをくい消滅しました。

戦いの後、目を覚ましたカンタロー君は、ガンガーの最後を知りました。
カンタロー君はペンダントをかざし、 涙を流しながら、
「ガンガーーー!」
と叫んで終わり。

結構、もの悲しい最終回でした。

確かに。けどよく考えたら、ブラスター星人にとどめを刺したのは
名も無き一匹の宇宙豹というのは…伏線とか関係なかったのですね。
マヤ(カンタロス星人でカンタローの母)が金属細胞ゴリゴリしながら
「これこそブラスターを倒せる唯一の力」と言っていたのが
まさかこんなイレギュラーにお株奪われるとは思いもしませんでした。

当時冒険王に「ガンガー」の漫画連載があったのですが
こっちはリエちゃんにカンタローとガンガーの正体がバレて
それでもリエちゃんは「2人だけの秘密よ」といって
見守ってくれることを約束して終わってましたね。
ブラスターとの決着はつかずじまい。
そう考えると急転直下ですがテレビでは決着がついたというわけで。


アストロガンガー 放映リスト



放送日サブタイトル
1972.10.4行くぞ!ガンガー
1972.10.11生きているロボット
1972.10.18燃える島の陰謀
1972.10.25恐怖の虹
1972.11.1ガンガーの秘密を探れ
1972.11.8錆ついたガンガー
1972.11.15宇宙爆撃隊
1972.11.22宇宙の猟犬バウンド
1972.11.29怪しいおばあちゃん
1972.12.6強いぞ!ガンガー
1972.12.13地球はぼくらのものだ
1972.12.20流れ星の降る谷
1972.12.27白い昿野の決闘!!
1973.1.10オーロラの秘密
1973.1.17ブラスター宣戦布告
1973.1.24戦慄のスパイモンスター
1973.1.31チェイン・メイルの渦
1973.2.7時限爆弾ロボット・デスター
1973.2.14レンズマー分身作戦
1973.2.21ロボット部隊がやってきた
1973.2.28宇宙の幽霊船
1973.3.7カンタロスの決闘
1973.3.14あの胸のペンダントを狙え
1973.3.21ブラスター・デビル悪魔の眼
1973.3.28スペース・パンサー

アストロガンガー新番組記事


アストロガンガー・スタッフ
企画/西野清一
監修/小林利雄
構成/田村多津夫
脚本/田村多津夫・雨宮雄児・安藤豊弘
演出/新田雅司・吉田健太郎
作画監督/田中英二
音楽/小森昭宏
OP.アストロガンガー/唄・水木一郎・コロムビアゆりかご会
ED・進めアストロガンガー/唄・コロムビアゆりかご会
(両共に作詞・雨宮雄児/作曲・小森昭宏)

キャスト
星カンタロー(東 美江)
星博士(大宮悌二)
早川リエ(小沢かおる)
ガンガー(飯塚昭三)
ブラスター星人(寺島幹夫)
早川次長(吉沢久嘉)
マヤ(鈴木弘子)他

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