記憶のかさブタも20回を突破です。
今回は原案が海外モノだから
どうかなとも思ったんですが、他のHP見てみると
自作の画像出してたりしてたんで
まあいいか、と踏みきった次第。で、こちらがお題。

カリメロ
1974年10月15日〜1975年9月30日・NET系放映・
全45回84話
(一回二話&一回一話)
製作・K&S

昭和49年(1974)と平成4年(1992)に2度アニメ化されています。
今回取り上げるのはもちろん旧作のほう。
新と旧とを比較すると、旧作のほうは日本人じゃなきゃ
出来ない感覚に溢れています。
いじめや非行や脅迫やら、結構今見ると陰湿。




元々はCMキャラ
カリメロ そもそもカリメロはイタリアのCMキャラとして
ニーノ・トニー・パゴット両氏(兄弟なの。)の
手によって誕生したもの。それがイタリアで
爆発的にウケて、TVアニメ化。
日本でも争奪戦が起こり、 K&Sが製作権を獲得して、
1974年から45本のTVシリーズ
として放映されることになったのです。
内容はというと、キャラクターのみを
利用しただけで、イタリアのアニメとは
全く異なった、純然たる日本のマンガとして
生まれ変わった感があります。
(新シリーズはビデオが発売されてるのに、
旧シリーズが一切発売されてないのは、
こういう理由によるものか?)
あらすじをかんたんに説明すると…

街で大工をしている父と、
甲斐甲斐しく働く母という
鶏の夫婦の間に
生まれた黒いヒヨコ・カリメロは、
グズでドジでのろまで、
泣き虫のいじめられっ子。
街の有力者の息子ピーターに
いつも執拗にいじめられますが、
ガールフレンドのプリシラに励まされながら、
今日も一日、様々な事件や
不思議な出来事に遭遇していくのです。


要するに、のび太のようなキャラな訳です。旧シリーズのカリメロは。
遅刻はするし、おねしょはするし、
わすれものはしょっちゅう。
いじめられても
ブタやウサギを子分にもつ
ピーター(こいつアヒルだけど。)には
歯向かう事も出来ません。
「ぼくはくたびれるよう事はしないんだ。」と、
相手にしないでいると、
結局やられ放題。泣きながら「ちくしょう、ちくしょう」と
地団駄を踏むことしか出来ません。
…なんかやな展開だな。このイジメの構図は
特に初期が凄いです。
初期は脚本監修に山田太一が
参加していたそうなのですが、
山田太一って、ひょっとしてイジメ物がお好き?



再録「二人だけの運動会」

特に強烈に印象に残ってるのがこの話。

明日は運動会。パパが運動会で使う表彰台をペンキ塗りしています。
勉強もケンカもテンでダメなカリメロですが、
足の早さだけは自信がありました。
「パパの作った表彰台に乗って見せるよ」
と息巻くカリメロ、そこにピーター達悪ガキトリオが
現れ、「どうせ俺が一等だい!」と、
ペンキ塗り立ての表彰台をぐちゃぐちゃに踏み荒らして
トンズラしてしまいます。
(この話のピーターは頭から最後まで極悪人。)

カリメロ「パパ!あいつらに塗り直させようよ!」
パパ「まあ、子供のやったことだからな。は…ははは…。」


パパの仕事はピーターの父(町の有力者)から全て貰っているので
ピーターには一切怒る事も出来ないのです。


一方ピーターはパパに「明日の運動会でいよいよおまえも
ワシのような有名人の仲間入りをするんだ!
明日のリレーは勝つんだろうな?」
と言われ,
ピーター「任せといてよパパ。ちゃあんと手はうってある…いやいや、
足は鍛えてるよ。へへへへ…。」



その夜、明日の運動会のことを考えているカリメロの前に、
覆面をしたピーター達が侵入してきます。
ピーター・ブータ・デッパ カリメロ「なんだよ!ピーター!何しにきたんだ!」
ピーターは一枚の契約書を取り出します。

「明日のリレーには必ず転んで
負ける事を誓います。
ピーター殿  カリメロ」

ピーター「さあ!サインしろ!言うこと聞かないと
どうなるか解ってるな?」

カリメロ「どうなるんだよ!言ってみろよ!」

ピーター「よおし言ってやる!パパに頼んで
お前のオヤジの仕事を
全部無くしてやるんだよ!
リレー競争。わかったか!え?なんとか言えよ!」

パパを悲しませる訳にはいかない…
カリメロは黙り込んでしまいます。
ピーター「へへへ、どうした?急に威勢がなくなったな?
さあ、契約書にサインしろ!やいコラ!」

嫌がるカリメロを3人がかりで押さえ付け、
足型に朱肉を付けさせて捺印。
契約成立になるや、カリメロを床に叩きつけて
3人は去っていきます。(徹底した悪辣ぶり。)


そして運動会当日。
リレーの競技が開始。
最初棄権をしようとしたカリメロでしたが、
栄光のピーター。バカ正直なカリメロ、リレーを見てるうちに
興奮しだして参加します。
カリメロ全力で走ります。やがてピーターとの一騎討ち。
ピーター「こらっ!早く転べ!おまえ約束を破るのか!」
カリメロの脳裏に昨日の
「オヤジの仕事を無くしてやる」
の脅迫がエコーで響きます。
「お前のオヤジは失業だぞ!」
「お前のオヤジはクビだ!クビだ!クビだ!
いらだったピーターはカリメロの足を引っ掛けて
無理矢理転ばしてしまいます。
ピーター、栄光のゴールイン!胸に輝く金メダル!
みんな大喜びでピーターを賛辞。ピーターの父も大満足。
残されたトラックに泥まみれでこけているカリメロ
カリメロの両親もうなだれて息子を見つめています。


しかし、その後事件はおきました。
ピーターの勝利に喜んだブータがうっかり契約書をほおリ投げ、
校長に尋問されるピーターとカリメロ偶然校長先生が契約書を発見してしまいます。
レースが八百長の疑いがある、と言って、
校長は2人を問い詰めます。
ピーター「ボクは知りません。カリメロが勝手に書いたんです。」
校長「とにかく公式記録に載せる訳にはいかん。メダルは没収じゃ!」
ピーター「やだよっ!一度もらったもんは返すもんか!」
(某砲丸投げの選手のようだ。)
結局校長はピーターから金メダルを剥奪してしまいます。

この事はカリメロの両親、プリシラにも伝えられ、
それを知った一同はイカサマレースを
した卑怯者・カリメロに大激怒。
パパ「あんな意気地なしはうんと絞られればいいんだ!」
ママ「私は信じられない。カリメロがあんな事するなんて…」
プリシラ「カリメロのバカ!
いっそ大ケガして死んじゃえばいいんだわ!」

非難はカリメロに集中。(ひどすぎる!)
カリメロは何も言えません。
言ったら父に迷惑がかかる事を知っているから…
カリメロ泣く。

一人、川辺にたたずむカリメロに母が声をかけます。
ママ「ママの目を見て。カリメロが嘘をついてたら、
カリメロの目にはママはしわくちゃになって映るの。
さあ、目をみて。よおっく見て…」

カリメロ「…どう?ママ?言って、
ママは綺麗に映ってるって…だってボク…
嘘なんか…嘘なんかついてないもん…」


ママ「ありがとうカリメロ。ママは綺麗に映ってたわ。
さあ、帰りましょう。プリシラにも話さないと。」

母親の胸で号泣するカリメロ。
その様子を偶然みていたプリシラも
ママとカリメロ事情を知ってくれました。
けど、カリメロは結局本当の事を言いませんでした。
言ったところで、どうにもならない問題と解っていたから…。



一方、こちらはピーターと子分達。
職員室に忍び込んで、先生に取り上げられた金メダルを
探しています。
ピーター「優勝パーティーがあるんだぞ!メダルが無いとパパに
顔向け出来ない!さっさと探せ!
でないとおまえら死刑だぞ!」

デッパとブータが必死に探してると
怪しいロッカー発見。力づくでこじ開け、やっと金メダル発見!犯行現場を見られたピーター
ピーター、無事にメダルを取り返して、めでたしめでたし。

と、そこにフクロウ先生登場。
その様子をみて、今回の一件がすべてピーターの仕業と解り、
激怒するフクロウ先生。ピーター達はそのまま取り調べられてしまいます。



一方、運動会の後のグラウンド。
夕日の射すグラウンドにカリメロとプリシラがいます。
プリシラ「表彰式をするのよ、二人だけのね。」
誰も居ないグラウンドで、表彰台に乗るカリメロ。
プリシラから花輪とキッスのプレゼント。フクロウ先生につかまる3人

カリメロ「キャッホ〜!」

嬉しさの余り、
一人、カリメロがトラックを走ります。
プリシラの見守る中、
カリメロが喚起の声をあげます。

カリメロ「やったやった〜い!」

表彰台のカリメロ

















カリメロ2つのエンディング
この一本でストーリー紹介は充分でしょう。
胃もたれする内容です。いまじゃこんなドロドロした話、
子供に見せれない。なまじ可愛いキャラだけにズンときますわ。

この後、ここまでひどい話は無いにせよ、
ピーターのいじめとカリメロのバカ純粋さはストーリーの
肝になっていきます。
カリメロがギャングにダマされて強盗をさせられたり、ね。
そういえば、ピーターってば、父の外車を乗り回してましたね。
登校途中のカリメロを見つけては追いかけて
車で跳ね飛ばして遊んでました。(でも誰も怒らない。)
新シリーズのカリメロと比較すると、明らかにキャラが違います。
新シリーズのカリメロは正義感が強く、みんなのまとめ役なのに、
この旧シリーズはグズでのろまでバカで、
コンプレックスの塊。すぐ人にダマされます。
ピーターも新シリーズでは
無気力なおぼっちゃまという感じのキャラなのに、
こっちじゃ極悪非道のブルジョア息子でしょ?
当時のスタッフの頭の中にはひょっとして、
カリメロ→黒いヒヨコ→みにくいアヒルの子→いじめ→金持ち(悪)・貧乏人(善)→ピーター(悪党)
という図式が出来てたんですかね。


エンディングの「好きなのプリシラ」は初期に流れた曲で、
とにかく悲しい歌でした。泣きそうになるくらい。
物語が先に説明した内容で、こんなエンディング
聞かされて日にゃ、「カリメロかわいそう〜!」と、
なりますわな。
ところが、暗すぎるとクレームがついたのか
どうか知りませんが、第11話で突然エンディングが変更されます。
それが「お〜そ〜れみ〜よ」ではじまる
カリメロの絵描き歌です。けどこの歌相当無理があって、
歌で描けるのは顔と手だけ。胴体と足は
適当に考えて描いてねという凄いシロモノ。
覚えてる方は思い出して歌いながら
カリメロを描いてみてはいかがでしょうか?



カリメロ 製作スタッフ

原作/ニーノ・トニー・パゴット(小学館の学習雑誌に連載中)
企画/関根光到子
監修/矢吹公郎
企画協力/山田太一(脚本監修)
チーフディレクター/芹川有吾
脚本/よしだたけし・広瀬浜吉・井出隆久・桂 真佐喜・なかくらまゆこ・水口寛友・他
演出/芹川有吾・宮崎一哉・永樹凡人・田宮 武・小田克也・他
作画監督/永樹凡人・菊地城二・小田克也
製作協力/東映動画・博報堂
音楽/木下忠司
OP/ぼくはカリメロ(作詞・よしだたけし/作曲・木下忠司/歌・山崎リナ)
ED前期/好きなのプリシラ(作詞・山田太一/作曲・木下忠司/歌・山崎リナ)
ED後期/この顔だあれ?(作詞・よしだたけし/作曲・木下忠司/歌・山崎リナ)

放送日サブタイトル
1974.10.15バザーは大成功
1974.10.22タマゴの帽子はすばらしい
遅刻戦争
1974.10.29ぼくは超能力者
ギャング入門
1974.11.12一日ガードマン
大金庫どろぼう
1974.11.19二人だけの運動会
1974.12.3呪われたママ
折鶴に手を出すな
1974.12.10歌え!ギャング
インチキ大地震
1974.12.17くしゃみ大作戦
ジャジャジャン、チャ
1974.12.24雪やこんこんクリスマス
1975.1.7世界一のめざまし時計
1975.1.14ボビーが恋してる
大スター・カリメロ
1975.1.21機関車ディック
宇宙がボクを呼んでいる
1975.1.28おれたちゃペペポッポ
ちょっと残念
1975.2.4大人になったら
乾杯!乾杯!又乾杯!
1975.2.11ピーターの謎
黒いマントの魔術師
1975.2.18旅行は誰と?
子守りの天才
1975.2.25へんてこマラソン
幻の百点
1975.3.4あなたのわたしきみのぼく
ゆうかい魔現る
1975.3.11春だメダカだこれなあに
パパは不眠症
1975.3.18花束仕掛人
ペンダント騒動
1975.4.1パパ、ごめんね
しんせつな一日
1975.4.8世にも不思議な出来事
ソリはリズムにのって
1975.4.15綿菓子ふわふわ雲みたい
美しいバラにはトゲがある
1975.4.22秘密の地図の秘密
ボビーのハンバーガー
1975.4.29ワークブックは泥だらけ
動かないで!はい!パチリ
1975.5.6大列車襲撃作戦
おーい自転車!
1975.5.13サッカー選手カリメロ
いたずらの天才
1975.5.20虹が見えたぞ
ぼくのチョウチョウ世界一
1975.5.27もう遊ばないよ縁切った
お化けっているのかな?
1975.6.3おしゃれプリシラ
リボン戦争
1975.6.10ギャング改心計画
ぼくは海賊
1975.6.17落とし穴にご注意
親孝行はつらいよ
1975.6.24カリメロ二世号の船出
1975.7.1シャボン玉飛ばそう
パパ大好き!
1975.7.8おもちゃのキューピッド
カブト虫はどこへ
1975.7.15飛べ!カリメロ
大人は勝手
1975.7.29進め!僕の白い船
ビンづめの手紙
1975.8.5正々堂々の友情
肩こりこりこり
1975.8.12お手伝いおことわり
あきれた大間抜け
1975.8.26さよならプリシラ
雨の日のカリメロ
1975.9.2すみれの約束
1975.9.9刑事カリメロ
赤く咲く白い花
1975.9.16いじめっ子はだあれ
カミナリよけ大騒動
1975.9.23花よいつまでも
さようなら落葉くん
1975.9.30考えるカリメロ
騎士ドン・カリメロ

キャスト


カリメロ(三輪勝恵)
プリシラ(野村道子・のち桂 玲子)
カリメロの父(緒方賢一)
カリメロの母(野沢雅子)
ピーター(肝付兼太)
ブータ(山本圭子・野沢雅子)
デッパ(千々松幸子)
フクロウ先生(八奈見乗児)
ネズミギャングぺぺ(八奈見乗児)
子分(緒方賢一・野沢雅子)
ボビー(緒方賢一)
校長(北川国彦)
(菊地絃子)(山田俊司)(矢田耕司)ほか


というかんじでお届けしました記憶21回目。
次回は3月くらいかなぁ。原稿ラッシュに入ってるんで。
今回ストーリー紹介で画いっぱい描いたから手間かかったわぁ。
子供の頃大好きだったアニメなもんで、
つい力入っちゃいました。
次回なにしようかな?




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