このコーナーももう5回目。
夏もせまって、原稿に時間さかにゃならんの
にこのコーナーは定期的に更新中。
やってて楽しいし。…現実逃避?
で、今回のお題はコチラ。

ミラクル少女リミットちゃん
(1973年10月1日〜1974年3月25日・NET系放映・全25話/
製作・東映動画)

東映魔女っ子路線第六作にあたる本作は、ひょっとして一番マイナーで異色な作品かも。
なにしろ主人公はサイボーグ少女。
使う力も「ミラクルパワー」といって、胸のスイッチダイヤルをひねる事で
サイボーグパワーを切り替えるという、
もうこの時点で魔法じゃないし。


リミットちゃん・サイボーグ化の理由

西山リミットはつい最近まで普通の女の子でした。リミット画像
ところが父と旅行に出かけた際、
乗っていた旅客機が墜落。
リミットは瀕死の重傷を負ってしまうのです。
(ありゃ、他の乗客は皆死んでるぞ…
飛行機墜落した上に炎上してるし。)

サイボーグ手術の国際的権威でもある父・西山博士は
急いでリミットにサイボーグ手術を敢行。
全身にサイボーグ化を施すことでリミットは一命を
取り留めたのでした。

…要するに、不慮の事故で、サイボーグにならざるを
得なかったというのがその理由。
首から滝の如く血が滴り落ちて…
あああ、死んでる。絶対死んでるよあれ。
小学校ン時見てトラウマになったもんこの映像。
しかし凄いのがその後。
手術台でサイボーグ化されて、
画面に出てきたのが
「マジンガーZ」のエンディングばりの
リミットの内部図解!

これ本当に少女向アニメか?
ここまでの経緯を見ても、リミットちゃんの元ネタは
外国TVドラマ「600万ドルの男」(地上最強の美女・
バイオニックジェミー放映は四年後の事だし。)に、
仮面ライダー混ぜた感じだというのは明白ですね。
変身ブームの影響は否定できませんな。


ミラクルパワーだけど欠陥だらけ。

しかも、リミットちゃん。サイボーグ化された体は
完全なものじゃなく、よく機能エラーしまして…リミット内部図解
妙に印象にのこってるのが、
番長のボスが算数のテストにこっそり電卓を使ったところ、
前の席のリミットちゃんの電子回路が
突然異常を引き起こして
、結果、
頭痛でリミットちゃんがのたうちまわっちゃうんですよ。
電卓のICから出る電波で狂うリミットちゃん…
なんか凄い…
でも、携帯電話の電波で飛行機の計器が狂う
御時世だから、結構理屈にあってるかな?
(でいうか、耐電波処理くらいしてあげてよ西山博士。)
欠陥、と言えば、
初期設定では、リミットちゃんのサイボーグボディの寿命は
一年しか持たず、それまでに元の人間の体に
戻れなければ、リミットは死んでしまう

いう事になっており、(流石に暗すぎる設定なので
ボツになったとか。)
リミットちゃんという名前の由来も
「命のタイムリミット」からきてる…と言う訳で
…深刻すぎる…。




コンプレックスとトラウマと最終回と

で、このリミットちゃん、サイボーグの体を実に嫌がってまして、
「どうせあたしは機械人形よ!」と、 なにかにつけてスネる始末。
父親が授業参観に来なかった事を
「あたしが機械人形だから授業参観にこなかったんでしょ!」
と吐き捨て、怒った父親に張り倒される始末。
「パパなんか大嫌い!」
と泣きながらサイボーグボディを嫌がるリミット…
うわ〜!胃が痛い!深刻すぎる!やめろ〜!
いや、ホント、オープニングの軽やかなテンポと違って、
なんかもう…なんかのドキュメント見せられてるような
生々しいモンがあって…。
大阪のよみうりテレビでは20年くらい前に
平日の朝10時半くらいに再放送してましてね。
学校行ってて見れなかったから、VTRに
録画して見てたんですが、そんな深刻な話が多かったもんで、
一回見たら、もう一回見直そうって
気持ちになれないなれない。
だもんで、リミットを録画したVTRは、
見事に一本も残ってません。

最終回は、担任の女の先生(乙姫先生)が結婚するんで、
教師を辞めてリミットたちの学校を去る話。
ところが結婚相手の、
これまたリミットたちの学校の教師、坂本先生が崖から落ちちゃって、
それを助ける為に乙姫先生の前でミラクルパワー使って、
サイボーグであることがとうとうバレちゃう。
けど、坂本先生を助けてくれたお礼、と言う訳でも
ないのですが、乙姫先生はリミットの秘密を
黙ったまま、学校を去っていくのです。

普通、魔女っ子もののラストは、
正体バレたらハイチャラバ〜イ、ってのが定石なんですが、
(魔女っ子メグちゃんみたいな「出戻り」もあるけど)
こういうふうに「日常は続く」的な終わりはちょっと珍しいですね。
こんな終わり方はこれと「さるとびエッちゃん」くらいでしょ。
…両方とも半年で終ってるな。
まあ、魔女っ子アニメの試行錯誤期の異色作。
CSとかでやってたら一見の価値はあると思いますよ。




おまけ(2007.8.31追加)

つい先日国会図書館で資料調べてたら
リミットちゃんが週刊テレビガイドの表紙を飾ってるのを発見。
うわ珍しい、ということで。
カラーの複写が都合により出来なかったのが残念ですが。
週刊テレビガイド表紙

表紙記事
もうすぐ終わる番組が表紙を飾るというのも 珍しいことですよね。

ちなみに下の番組欄は4月1日ということで
当時のテレビガイドがおふざけで作ったテレビ欄。
ここにもリミットちゃんがパロられてますが、

おふざけTVガイドパロ紙面(1974.4.1)

ベタな。個人的にはエロテスターが見たい。


ミラクル少女リミットちゃん  製作スタッフ

原作/永島慎二・ひろみプロダクション
プロデューサー/小澤英輔
企画/高見義雄
演出/田宮 武・古沢日出夫・明比正行・宮崎一哉・勝間田具治・山口康男 ほか
脚本/辻 真先・雪室俊一・安藤豊弘・城山 昇・原 麻紀夫
作画監督/小松原一男・菊池城二・野田卓男・上村栄二・木暮輝夫 ほか
キャラクターデザイン/小松原一男
音楽/菊池俊輔
OP/幸せを呼ぶリミットちゃん
(作詞・岩谷時子/作曲・菊池俊輔/歌・大杉久美子・ヤングフレッシュ)
ED/センチなリミットちゃん
(作詞・岩谷時子/作曲・菊池俊輔/歌・大杉久美子)

放送日サブタイトル脚本 演出作画監督
1973.10.1おてんばさん こんにちわ辻 真先 田宮 武小松原一男
1973.10.8なんだかへんだぞ 雪室俊一明比正行菊池城二
1973.10.15見られちゃったワ!? 雪室俊一 大谷恒清奥山玲子
1973.10.22転校生はライバル原麻紀夫 古沢日出夫不破八芳
1973.10.29ぼくのおヨメさん 雪室俊一 田宮 武岡田敏靖
1973.11.5パパ大嫌い!!安藤豊弘岡崎 稔端名貴勇
1973.11.12落葉とバイオリン 辻 真先 宮崎一哉木暮輝夫
1973.11.19ほんとの秀才 城山 昇 明比正行野田卓男
1973.11.26変身!エラーマン辻 真先 宮崎一哉江藤文男
1973.12.3夢がいっぱいわたしのリュック安藤豊弘 岡崎 稔端名貴勇
1973.12.10ボスのような男になりたい 城山 昇 大谷恒清木暮輝夫
1973.12.17チャペルの天使 原麻紀夫 明比正行小松原一男
1973.12.24あの町この町暮れの町 安藤豊弘 山口康男田島 実
1974.1.7それでも女の子 雪室俊一 笠井由勝江藤文男
1974.1.14学校裏門なみだ門雪室俊一 茂野一清角田絃一
1974.1.21誘拐 城山 昇岡崎 稔端名貴勇
1974.1.28おんどりのタマゴ 雪室俊一 大谷恒清木暮輝夫
1974.2.4乙姫先生大ピンチ原麻紀夫 笠井由勝江藤文男
1974.2.11幻の狼原麻紀夫 岡崎 稔端名貴勇
1974.2.18スケートの女神
辻 真先 勝間田具治小松原一男
1974.2.25消えたマジックベレー雪室俊一 明比正行
遠藤勇二
上村栄司
1974.3.4春を呼ぶ愛の歌 安藤豊弘 山口康男木暮輝夫
1974.3.11走れラクガキ鉄道雪室俊一 明比正行江藤文男
1974.3.18さよならキャプテン原麻紀夫岡崎 稔端名貴勇
1974.3.25おめでとう先生雪室俊一 山口康男木暮輝夫

キャスト


西山リミット(栗 葉子)
西山博士(柴田秀勝)
湯木みどり(千々松幸子)
ボス(肝付兼太)
浅見信子(山本圭子)
竹下光子(吉田理保子・のち千々松幸子)
トミさん(野沢雅子)
グー(千々松幸子)
乙姫先生(坪井章子)
協力 青二プロダクション


てなわけな五回目の記憶のかさブタ。今回は男はあんまり見てないアニメだから反応悪そぅ。
まあ、私個人の思い入れを中心に据えてやってるこのコーナー。
次回は「ジャングル黒べぇ」の予定です。




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