去年からあんまし更新できていなかったので
今年は溜まってたページをとにかく完成させようと。
しかし前回といい今回といい資料らしい資料がマトモに残っていない物ばかりで
苦労してます。で、
今回はあのスーパーアイドルのアニメ。
ピンクレディー物語 栄光の天使たち
1978年10月17日〜1979年6月26日 全35話+前夜祭
東京12チャンネル系放映・製作 T&C・東映(本社)
70年代のスーパーアイドルの実話がアニメに!
1978年、時代を席巻していたスーパーアイドルがありました。その名はピンクレディー。
77年暮れから始まったこのブームは翌78年で頂点に達し、
もはや彼女らの姿、声を見ない、聞かない日は皆無といっていいほど。
睡眠時間平均2時間、食事は平均5分間とも言われた当時のピンクレディーは凄まじい仕事量と人気で、
特に小学校の女児たちにとっては教祖とも言えるほどに彼女らの歌と振り付けは席巻していました。
そんなブームがますます加熱していた1978年秋、ピンクレディーの半生をアニメにしようという企画が持ち上がり、
実現することとなります。
プロデューサー 飯島 敬 |
実在の人物を扱うということなんですが、方針としては英雄視するような単純な出世物語にはしたくないんです。 二人とも極普通の女の子ではあるが、目標を持つことによって道が開けるという形で扱うつもりです。 また、実在の人物を使う場合、プライバシーの問題にも関わるので実際に彼女らに話を聞いて、 イヤな想い出なども飾らないで描こうという了解は得ています。 したがって、全部が全部きれいごとではありません。 ただ、これと同時に回りに出てくる人物も実在する人々ですので、 この方々の生活や人格をおかさないということに一番気をつかいますね。 |
プロデューサー 旗野義文 |
番組終了にあたり、長い間ご支援くださいました視聴者の方々に心よりお礼申上げます。 この作品は当初2クールで終了し、レコード大賞新人賞をえるまでぐらいを描く予定でしたので、 前半は非常にテンポが早かったんです。それが期待以上の視聴率をえたため、 12本ほど終了したときに延長が決まったわけなんですね。 いまからふりかえってみると、前半部には興味深い話がとてもたくさんありましたので、 はじめの製作段階でもっとゆったりとしたテンポで描けたならと思うと、やはり心残りです。 でも作品的には、実写との合成や、後半部でのプレスコ方式など、勉強できました。 |
ストーリー内容
現実のアイドルをモチーフにドキュメントとフィクションをない交ぜにした内容ゆえに、権利問題が非常に複雑な本作。
故に現在に至るも本編ソフト化は一切行なわれていません。
唯一、20年前に東映ビデオが「東映TV主題歌全集アニメ編3」に
OPとEDを収録したVHSソフトを発売しましたが、その後いろいろあったのか、
LD、DVD版では削除され、現行のソフトでは視聴不可になっています。
再放送の目途も当然立っていない為、リアルタイムで見た人以外は再見の機会が殆ど無い
幻のアニメになってしまっていますが、当時の雑誌からストーリー概要は掴めましたので、
リストとして公表します。
第1話 星は海から生まれるのです |
静岡、そこはピンクレディーのミーとケイが生まれた街。 二人は幼い頃からこの街で育ちました。やがて二人は末広中学に入り、運命の出会いをします。 |
第2話 おてんばデュエット |
幼い頃に交通事故で父を亡くしたケイは、焼津のおばさんに養女として引き取られます。 幼稚園に入る頃には陽気な少女になっていたケイですが、一方、ミーは… |
第3話 ごめんね天国のお父さん |
ケイは小学校に入ろうとしていた。その直前に家庭裁判所の調査官が現れる。 静岡の家か焼津の家か、どちらかの家の子どもとして正式に決めなければ 小学校には入学できないというのだ。 |
第4話 哀しみの二ッ星 |
ミーの一家は静岡から山梨に転勤。郷愁の想いから、ミーの心は引き裂かれる。 しかし、転校先の山梨の小学校で、親切にしてくれた委員長にミーは恋心を抱く。 |
第5話 ひとつの糸に結ばれて |
ミーとケイは中学生になる。初めておなじクラスになる二人。 運命の糸に結ばれたかのように、二人は演劇部に入部する。 |
第6話 ふたりで踏んだ初舞台 |
文化祭にむけて、演劇部はミーの提案した「松屋町筋」を演じることになる。 だが、大勢の観客と本格的な舞台での演劇はミーも初めてだった。 |
第7話 明日さく花 |
ミーとケイは、同じ常葉高校に進学した。演劇と合唱では静岡のトップクラスの高校。 無論二人は演劇部に入部するが、そこには思いもかけない部の空気が待っていた。 |
第8話 ワン・ステップ・ジャンプ |
ミーとケイは演劇部を退部。ボーカルスクールのSBS学園に入る。 思いっきりレッスンに打ち込める二人の胸は弾んでいた。 だが、レッスンは想像を絶する厳しさだった。 |
第9話 ふたりでひとり |
ボーカルレッスンに勤しむミーとケイ。だが、そのボーカルスクールは浜松にあったため、 長時間かけて通わねばならない。そして、ある日、ケイの家族が通学に「NO 」を突きつける。 |
第10話 とんでけクッキー |
二人は八月に開催されるヤマハポップスコンサートに出場する。コンビの名前は「クッキー」となった。 山崎先生が二人のクッキーを頬張る姿を見て命名したのだが、結果は…? |
第11話 こころの手紙 |
無事通過した二人。それから連日、二人はヤマハのキャンペーンをしながら、 新人歌手としてのデビューをするためのレッスンを受けていくことに。 |
第12話 心はひとつ |
デビューのための必要なテストを受験する準備を進める二人。 ところが、ミーとケイに注目する歌手の卵がいた。同じボーカルスクールでレッスンを受けた花さゆりである。 |
第13話 愛のネックレス |
ミーの弟は学校で姉の評判が芳しくないのをなんとか見返してやりたかった。 そこで弟は「君こそスターだ!」の出場要項を姉のミーに突きつけ、応募するよう頼み込む。 |
第14話 くじけるものか |
ミーとケイは弟の要望を聞き入れ、「君こそスターだ!」に出場する。自信満々の二人だったが 結果は不合格。二人はスランプに陥り、ミーは歌を辞める決心を伝える。 |
第15話 あたたかな母の胸へ |
憔悴しきったミーは歌を辞めようとしたものの、やはり思いは捨てきれず、一からやり直すことを決意。 心機一転、次なるオーディション番組「スター誕生」の予選に出場、合格し、決勝大会へのキップを手に入れる。 |
第16話 巣だつひな鳥 |
いよいよ、スター誕生第16回決勝大会の日。ミーとケイは期待と不安を抱きながら東京に旅立つ。 もう、引き返すことは出来ないのだ! |
第17話 さようなら故郷 |
相馬さんにスカウトされた二人は昭和51年4月、 ついに静岡を離れて東京に移り住んだ。 |
第18話 可愛いファン |
東京に移り住んだ二人は、ジョンとメアリーという 外国人の子どもと友達になる。 |
第19話 若いふたつの芽 |
用事でしばらく帰れない母親代わりに、アメリカから おばあさんがジョンとメアリーの世話にやってきた。 |
第20話 ふたりの友情 |
お時さんがお店を出すことになり、ミーとケイはレッスンの合間に手伝うことを約束する。が、 開店当日、お時さんは盲腸で倒れてしまった。ミーとケイは2人だけでお店の面倒を見ることになったが、 その日はビクターの飯田さんに歌を聞いてもらう約束の日だった… |
第21話 二人三脚 |
審査の結果、ミーとケイは不合格。都会的センスに欠けるというのがその理由だった。落ち込む二人。 しかし、振付師は二人の泥臭さ、土の匂いから可能性を見出す。 それから、血の滲む苦闘のレッスンが開始された! |
第22話 ペッパー警部誕生 |
完成した振り付けは余りにも突拍子も無い異色のものだった。 ビクター関係者は「こんなものが受け入れられるのか?」と疑問を投げかける。だが、飯田は自信を持って 「ペッパー警部」のレコーディングに入るのだった。 |
第23話 はばたく日は |
ようやく「ペッパー警部」が完成。飯田も都倉も自信を覗かせる。 それまでに無い斬新な振り付けの曲を全力で歌う二人の名前は「ピンクレディー」と名づけられた。 |
第24話 愛の拍子 |
渾身かつ革新的な「ペッパー警部」ではあったが、結果は不発に終わってしまう。 東京での新曲披露のステージも閑古鳥。二人は暗澹たる気持ちに苛まれる。 |
第25話 ふるさとの涙 |
東京で受けない歌は全国で受けない、というジンクスが二人に重くのしかかる。 全国キャンペーンにかけた二人が最初に選んだ場所は、故郷の静岡だった。 |
第26話 祈りの旅 |
かつて歌の道を教えてくれた木戸さんが病気になっていることをキャンペーン先の長崎で知った二人は、 連絡船に飛び乗った。だが、思いもかけない事件に巻き込まれる… |
第27話 にじ色の別れ |
全力を出し切った。心の限り歌った…しかし一向にレコードは売れない。 絶望と挫折感に打ちひしがれて二人は東京に戻ってきた。落ち込む二人の前に現れたのは、 アメリカに帰ることになったジョンとメアリーだった。 |
第28話 SOS! |
一向に売れる気配の見えないどん底の二人。もはやこれまで、と覚悟を決めた二人だったが、 最後の切り札として二人に提供された曲、それは今の二人の状況を語った「SOS」という曲だった。 |
第29話 花ひらく夜 |
新宿音楽祭に出ることになったピンクレディー。ここで認められれば一気に評価が上がる。 大勢の新人歌手を相手に渾身の歌声を披露する二人! |
第30話 おもいやり |
新宿音楽祭の成功で一躍スターダムに登り詰めたピンクレディー。スケジュールはどんどん忙しくなり始めた。 そんななか、相馬の母が肺炎で倒れてしまう。 |
第31話 きびしい歌の道 |
チイ子が家出をした。静岡では限界を感じたチイ子が東京で本格的なレッスンを受けようと、 ミーとケイを頼って上京したのだ。だが、東京はチイ子に冷酷だった。 |
第32話 木枯らしの詩 |
ついにレコード大賞新人賞を獲得したピンクレディー。相馬はプレゼントとして静岡→東京のキップを渡す。 ミーは久しぶりに母親にあえると喜んで、母親にキップを送るが、一向に返事は無い。そこでミーは… |
第33話 故郷の青い空 |
レコード大賞の新人賞に輝いた二人。3枚目のシングル「カルメン,77」も好評。 そして全国縦断コンサートが企画される。それには勿論故郷の静岡も含まれている。 そして当日、故郷の舞台にミーとケイが見たものは! |
第34話 歩んだ道 |
総集編です。 |
第35話 栄光への歩み |
総集編です。 |
ピンクレディー物語 栄光の天使たち スタッフ
原案・企画/加納亨一・相馬一比古・岸田一利・平山亨
プロデューサー/飯島敬(東映)「前期」・旗野義文(東映)「後期」・工藤忠義(東京12チャンネル)
製作担当/上野寿夫
チーフディレクター/田口勝彦(前期)・旗野義文(中期)・山口秀憲(後期)
キャラクター設計/細井雄二(前期)・聖悠紀・村田四郎(後期)
絵コンテ/段野原一郎・山口秀憲・泰泉寺博ほか
作画監督/段野原一郎(前期)・村田四郎(後期)
作画/上妻晋作・寺島 純・田中正人・大西克美・冨永みちる・阿部 司・今川よしみ ほか
美術/加藤 清
撮影/森口洋輔
実写部分監督/田口勝彦
実写撮影/相原義晴
進行/桐山 勝
振り付け/小山雄二郎
企画協力/Y&M
製作協力/信映
製作/T&C・東映
製作著作/T&C
音楽/小野崎孝輔(成和アングル)
OP/星から来た二人(作詞・阿久悠/作曲・都倉俊一/編曲・萩田光雄/唄・ヤング・フレッシュ)
ED/フレンズ(作詞・阿久悠/作曲・都倉俊一/編曲・萩田光雄/唄・ヤング・フレッシュ)
ピンクレディー物語 栄光の天使たち 放映リスト
放送No | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 視聴率 |
0 | 1978.10.17 | 前夜祭「今完成ピンクのアニメ」 | - | - | 6.0 |
1 | 1978.10.24 | 星は海から生まれるのです | 桂 真佐喜 | 向中野義雄 | 7.3 |
2 | 1978.10.31 | おてんばデュエット | 山本 優 | 山口秀憲 | 8.2 |
3 | 1978.11.7 | ごめんね天国のお父さん | 桂 真佐喜 | 田口勝彦 | 6.3 |
4 | 1978.11.14 | 哀しみの二ッ星 | 山本 優 | 田口勝彦 | 8.4 |
5 | 1978.11.21 | ひとつの糸に結ばれて | 桂 真佐喜 | 田口勝彦 | 9.8 |
6 | 1978.11.28 | ふたりで踏んだ初舞台 | 桂 真佐喜 | 田口勝彦 | 9.8 |
7 | 1978.12.5 | 明日さく花 | 桂 真佐喜 | 田口勝彦 | 9.1 |
8 | 1978.12.12 | ワン・ステップ・ジャンプ | 山本 優 | 田口勝彦 | 10.3 |
9 | 1978.12.19 | ふたりでひとり | 桂 真佐喜 | 田口勝彦 | 6.0 |
10 | 1978.12.26 | とんでけクッキー | 山本 優 | 田口勝彦 | 8.3 |
11 | 1979.1.9 | こころの手紙 | 山本 優 | 田口勝彦 | 10.6 |
12 | 1979.1.16 | 心はひとつ | 山崎 久 | 田口勝彦 | 11.5 |
13 | 1979.1.23 | 愛のネックレス | 山崎 久 | 田口勝彦 | 11.8 |
14 | 1979.1.30 | くじけるものか | 山崎 久 | 田口勝彦 | 9.9 |
15 | 1979.2.6 | あたたかな母の胸へ | 桂 真佐喜 | 田口勝彦 | 12.1 |
16 | 1979.2.13 | 巣だつひな鳥 | 桂 真佐喜 | 田口勝彦 | 10.3 |
17 | 1979.2.20 | さようなら故郷 | 山崎 久 | 田口勝彦 | 12.1 |
18 | 1979.2.27 | 可愛いファン | 山崎 久 | 田口勝彦 | 10.5 |
19 | 1979.3.6 | 若いふたつの芽 | 桂 真佐喜 | 田口勝彦 | 12.4 |
20 | 1979.3.13 | ふたりの友情 | 桂 真佐喜 | 田口勝彦 | 10.6 |
21 | 1979.3.20 | 二人三脚 | 山崎 久 | 田口勝彦 | 11.9 |
22 | 1979.3.27 | ペッパー警部誕生 | 山崎 久 | 田口勝彦 | 11.2 |
23 | 1979.4.3 | はばたく日は | 桂 真佐喜 | 田口勝彦 | 6.8 |
24 | 1979.4.10 | 愛の拍子 | 桂 真佐喜 | 田口勝彦 | 12.1 |
25 | 1979.4.17 | ふるさとの涙 | 山崎 久 | 田口勝彦 | 8.2 |
26 | 1979.4.24 | 祈りの旅 | 山崎 久 | 旗野義文 | 9.7 |
27 | 1979.5.1 | にじ色の別れ | 中原 朗 | 旗野義文 | 9.1 |
28 | 1979.5.8 | SOS! | 中原 朗 | 旗野義文 | 8.3 |
29 | 1979.5.15 | 花ひらく夜 | 山崎 久 | 旗野義文 | 8.7 |
30 | 1979.5.22 | おもいやり | 山崎 久 | 旗野義文 | 10.3 |
31 | 1979.5.29 | きびしい歌の道 | 山崎 久 | 旗野義文 | 8.3 |
32 | 1979.6.5 | 木枯らしの詩 | 中原 朗 | 山口秀憲 | 6.6 |
33 | 1979.6.12 | 故郷の青い空 | 中原 朗 | 山口秀憲 | 10.0 |
34 | 1979.6.19 | 歩んだ道(総集編その1) | 山崎 久 | 映広音響 | 6.3 |
35 | 1979.6.26 | 栄光への歩み(総集編その2) | 山崎 久 | 映広音響 | 6.2 |
と、なんとか終了。
次回更新はちょいと未定。
資料を発掘することが基本になってるこのHP。
サルベージがどの位かかるか自分でも読めないので。
…いつからこんなことになったんだろう。軽い茶飲みページとして立ち上げたはずなのに…
懲りずにお付き合い頂ければ幸いです。ではまた。