看板

夏になりました。
今回は一時期やたら世に出た
スーパーカーアニメの中でも、
真っ当なカーレースアニメとして描き人気を得た本作品を紹介。
というか、他のスーパーカーアニメが荒唐無稽すぎる感もあるのですが。

アローエンブレム グランプリの鷹

1977年9月22日〜1978年8月31日 全44話
フジテレビ系放映・製作 東映動画




スーパーカーブームの最中制作されたレーシングアニメ
本作は原作漫画を持たない東映動画オリジナルアニメで、
折からのスーパーカーブーム(1976年の漫画「サーキットの狼」から起爆したとされる
ムーヴメント)
に呼応する形で企画・制作されました。
原案や監修を担当したのは「大きな古時計」の作詞家としても知られる保富康午氏。
氏はカーレースに造詣が深いこともあって、本作の制作にあたり、
相当綿密な取材を行っていたといいます。


27話以降プロデューサー・横山賢二
番組の特徴といったものをひとつ…
メカに対してウソをつかないということです。
レース場の取材などは?
国内に関しては富士、鈴鹿はスタッフが実際に行ってますし、
海外はこの番組の原案の保富康午さんが
ところどころ実地で取材しています。
また、資料もたくさん使って正確をきしています。

※月刊アニメージュ1978年7月号記事より




レース界を舞台に、青春・人間ドラマとして描ききった作品
本作品はスーパーカーアニメではありますが、基本は青春・人間ドラマを軸に置き、
轟鷹也の成長の物語が骨子となってストーリーは進行していきます。
レース界という「スピードに命を掛ける、死と隣り合わせの世界」の特殊な舞台で、
様々な人間模様を紡いでいくという骨太な展開。鷹也自身も成長過程の未熟な人間として描写されることが多く、
時にはいじけ、時には調子に乗り、時には意地を張り…といった
等身大の青年として徹頭徹尾描かれているのが特徴。
轟鷹也自身も超エリートやスーパーヒーローではないので、
連戦連勝どころか、結構敗北を続けたりします。(初勝利は第16話)
なので、同時期のスーパーカーアニメと違って、
悪の秘密結社の送り出す殺人レーサーと戦ったりだの、超エネルギーエンジン搭載だの新兵器を満載した
合身スーパーカーで迎え撃ったりだのといった、スーパーカーアニメあるあるな超展開はありません。

冒頭はこんな感じで始まります。

富士スピードウェイに謎の青年が自作のマシンで乗り込んできた。
青年の名は「轟鷹也」圧倒的な自信を覗かせる彼に怪訝なサーキットの面々。
「こんなポンコツマシンで何を偉そうに!」が、レースが始まると状況は一変。
鷹也のマシンはなみいるレーサーをぶっちぎりトップに躍り出た。
「勝った!」
勝利を確信した鷹也だったが、先行リタイヤ車の漏れたオイルを踏んだため
マシンはスピンしクラッシュ、炎上してしまう…。

鷹也は無事だった。が、
自分のすべてを注ぎ込んで作った自作マシンが炎上するのを見て
夢も目的も失い、彼はサーキットを去る決意をする。
病室で落ち込む彼の前に現れたのは、謎の覆面男。
全てをつぎ込んだマシンが消えた俺に明日は無い、とふさぎ込む鷹也を男は一喝する。
「事故を起こしショックだから自分の気持ちを誤魔化そうとする、この臆病者め!
 君は自分自身に怒っているのだ!その怒りを何故レースにぶつけようとしないのだ!
 炎の中でよみがえる者が真の勝利者になるのだ。フェニックスになりなさい!」

覆面男の正体は、かつて事故で大火傷を負いながらも
不屈の闘志で復帰した名レーサー、ニック・ラムダだった。

自身の絶望感と男の熱い言葉の狭間で揺れ動く鷹也の心。
このまま消えるか、男の言う様にレースに復帰するか…
鷹也は病室の小鳥に賭ける事にした。

小鳥が外に飛んだら、俺もレースに復帰しよう…。
そして、小鳥は飛んだ。

男に連れられた先は、香取モーターズの別荘だった。だが彼はまだ素直になれず
「俺は車嫌いになった」と悪態をつく始末。
そんな彼にカトリモータースの社員である逢瀬すず子は彼に語りかける。
「車ギライだなんて言いながら、ホントは運転したくてウズウズしてるんじゃないの?」
鷹也の目の前に現れたのは、試作新型ラリーマシン・カトリスーパーロマン。

興奮した鷹也は、スーパーロマンのハンドルを握る。
鷹也は新たなマシンでのレース挑戦に心躍らせるのだった…。


という展開が序盤の流れ。
事あるごとに壁にぶつかり、何かあるとすぐ挫けそうになる、おまけになかなか勝てない
(勝つ自信が無いからレースには出ないだの、俺はもうレーサーをやめる、だの、何度こんな展開があったやら)
展開に若干イライラしつつも、骨太なドラマは確実に物語を紡ぎつつ進行していきます。


父と子・レースの向こうに見える人間ドラマ
等身大の若者の人間ドラマを丹念に描こう、という意図があったからでしょうか。
主役の鷹也はとにかくメンタルが脆く、よく挫けるし、よくスネます。
その度にニックやすず子が檄を入れるのですが、
もう一人重要なファクターが車モータースの社長・車大作。(柔道一直線じゃないよ)
迷い道フラフラな鷹也に幾度と無く活をいれ、本筋へ立ち直らせる影の功労者。
自らも超一流のドライビングテクニックを有し、鷹也に鬼の如き特訓で教授したりします。

この車大作が実は名前を隠した鷹也の父・轟鷹次であり、
グランプリの鷹のもう一つの縦糸でもある「父と子の人間ドラマ」を展開していくのです。
この時期の東映は「惑星ロボダンガードA」「超電磁マシーン・ボルテスV」「激走!ルーベンカイザー」と、
父と子のドラマがやたら多いですな。
そんな父やニック、父のライバルだった井村、オーナーの香取社長、様々なライバルとの関わりが
次第に鷹也をレーサーとしても人間としても成長させていきます。
様々な苦難や挫折を経ながらも、
香取モータース渾身のF1マシン「トドロキスペシャル」を駆って、
ついに鷹也は日本富士グランプリを制し、名実共に「グランプリの鷹」となります。
影の功労者たる車大作の正体に鷹也がようやく気付いたのは日本富士グランプリ優勝の23話。
しかし直後に祖父の幸造から「おまえの母、亜矢子は鷹次が殺したのだ」と衝撃の言葉を投げかけられます。
いきなり怒涛の展開。

祖父の話によると15年前…オートレーサーだった父・鷹次は練習中に亜矢子を轢いてしまい、
病院に搬送することなくそのままレース場へ。そして優勝した…というのです。
衝撃の話に鷹也は愕然。狼狽した鷹也は真相を伺うために大作=鷹次に訊ねます。

「…すべて事実だ。私は重傷の妻をほったらかしにして決勝レースに駆けつけた。そのために妻は死んだ…。」

鷹也は崩れ落ちた。もう車大作=父・轟鷹次と手を取り合うことなど出来ない。
アフリカ・サファリラリーでペアを組む予定も鷹也は猛烈に拒みます。
結果、父を一切チームから外す事・今後関わりを持たないことを条件に、
鷹也はラリー出場を渋々許諾するのです。(なんでこんな展開が多いんでしょうね、この作品は…)

車=鷹次と絶縁し、サファリラリーを走る鷹也。中継地点のナイロビに入った際に、
車から届けられた一通の手紙が差し出されます。そこには15年前の事故の真相が綴られていました。
妻・亜矢子が鷹次に轢かれた原因…それはまだ幼かった鷹也がコースに飛び出したためで、
亜矢子は鷹也を庇って轢かれたのでした。
なぜ病院に連れて行かなかったか?鷹次は病院へ運ぼうとしたが
妻が頑なに拒否したからという事実。亜矢子は気丈な振る舞いで鷹次に言う。
「ゆ…優勝がかかっているのよ!私たちの…夢が!」
極貧に喘ぎながらも共に夢を追い続けた轟夫妻。
二人の夢を私の怪我で潰えさせる訳には行かない!亜矢子の気迫に
鷹次は涙を飲んで決勝レースに直行。そして、夫の勝利を確信し、妻・亜矢子は逝った…。
再びガガーンの鷹也。「そうだったのか…ッ!」 (最初の電話の時に言えよ。まどろっこしい、とは言わない約束。)

ラリーチームから外れた車大作=轟鷹次は妻が好きだったというキリマンジャロの雪積もる登山に一人向かいます。
「鷹也…今こそ私は誓いを果たそうと思う。亜矢子と二人で交わした、キリマンジャロの誓いだ…」
手紙を読み真実を知った鷹也は父を追いキリマンジャロに向かうのですが、
そこで見たのは妻の遺影を傍らに雪山で息絶える直前の鷹次だった。
最後を看取り、父の亡骸をキリマンジャロの雪に埋葬した鷹也は、
サファリラリー優勝を誓い下山。睡魔や疲労に翻弄されつつ遂に優勝!
しかし、ゴール後も鷹也は走るのを止めません。

鷹也「父さん…俺は完走した。だけど、何故アフリカを走るのか分からない。
ただ…アフリカは大きい…。自然は恐ろしい、と思うだけだ…。」


鷹次の声「それでいい…。人間は自然を征服出来ない。自然に抱かれて生きるものだ…。
自然に恐れを抱かぬ者は良いレーサーになれん。それでいいのだ鷹也。それでな…。」



今は泣き父母への想いを募らせつつ、鷹也はひたすらアフリカを走り続けるのでした…

今見ると、いささか強引なドラマ展開ではありますね。
情念が全てにおいて優先するストーリー。前時代的というより、
このあたりは男のロマン節全開と言いましょうか。
実はこの第一部クライマックスはアーネスト・ヘミングウェイの短編
「キリマンジャロの雪」がモチーフである、と上原正三氏は語ってくれています。

「よくあるんだけど(笑)父と子の永遠のテーマだよね。親父と息子っていうのは、
つねにライバルであり、越えなきゃいかんのだけれども、どう越えるか、というね」(脚本家・上原正三)

にしても鷹次が妻を轢いて、妻自身が「私はほっといてレースに行って!」というのはスゴイ展開ですが、
これについては上原氏曰く

「いや、まさに僕の夢ですね。男のために死ぬ女性、というのは、
もう僕のロマンチシズムが横溢してますね。こういうところは(笑)」(脚本家・上原正三)


上原節全開、といったところでしょうか。
(そう言えば鷹也も一時期愛したイザベルをサーキットで轢きましたっけ(第15話 吠えろル・マン)。
愛する女をマシンで轢くのは轟家の血の宿命?ンなわけ無いか。)

そして男は男で「己が信じる道に迷わず突き進め!そして死に様を極めろ!」という「美学」。
鷹也にわざと誤解を与えるような展開も、いわば鷹次を自決させるための方便で、
子を巣立たせ妻への愛に殉じて死ぬことで、父は最期の役目を果たす…。
新たな芽が息吹く為には、古き樹は自ら死なねばならぬ、という事でしょうか。
こういう作劇手法にいろいろ批判もあるとは思いますが、
まあ、このあたりは理屈より情念が闊歩していた70年代の作品でもありますから。



冷戦の代理戦争?第二部「F-0編」とその結末
先の第26話「キリマンジャロの誓い」で、所謂「父と子のドラマ」は決着。
父の死を見届けた鷹也はサファリラリーを完走し優勝。
夕日に染まるアフリカの草原を走り続けるカトリスーパーロマンの画はどう見たって最終回のラストシーンです。


事実、この26話を最後にメインライターの一人である上原正三氏とチーフディレクターのりん・たろう氏は
シリーズを離れています(新番組「宇宙海賊キャプテンハーロック」に参加する為)
番組は27話以降も続くのですが、その為には新たな縦軸のドラマを用意しなければならなくなりました。
そうして生まれたのが「グランプリの鷹」ファンの中でいまだに賛否の分かれる「F-0編」です。

「F-0編」では当時の米ソ冷戦が背景として色濃く反映した内容になっており、
大国同士の力の駆け引きが常に作品に影を落とす展開になっていました。
国威発揚、宇宙開発&軍事技術の誇示の場としてのレースの存在、
ルールやレギュレーションを巡っての大国の圧力や介入など、
リアルではあるんですが物語的に窮屈になった印象があって、
レースアニメとしてはどうなのよ?というのが正直な感想です。
まあ、レース自体がメーカーの性能誇示ならびセールスの場であるのも事実なのですが、
やれ大国同士の代理戦争たるF-0の舞台にあっては、そも鷹也の存在意義が見出せないというか。
別に鷹也はF-0に出たいという理由も無いし。事実、鷹也はサファリラリー後に一旦レース界から身を退きますしね。

それではさすがに話が展開していかないから、いろいろと各国のライバルやF-0用の超マシンを
ホレホレとちらつかせて鷹也をたぎらせていき、
更には利権絡みの陰謀や殺し屋など義憤をからませる要素もあって、
鷹也は発奮。F-0の場に正式に参加を表明します。
ただ、国家の威信をかけて、最先端の軍事もしくは宇宙開発技術を駆使し、
天文学的な予算を費やして作られるF-0マシン。日本政府は関与しないとなった事で暗礁に乗り上げかけるのですが、
香取社長の訴えに銀行の頭取や大手企業の連合の協賛が決まり、資金面は解決。
日本がレースに勝てば国際ビジネス的なアピールに繋がる、というのが援助決定の理由でしたが
(こういう剥き出しの現実を描写するレーシングアニメは他にありませんでしたね。レースは金がかかるのです。)
ようやく国産F-0マシンの開発が始まり、ついに「サムライ」が完成します。
強烈無比なるガスタービンエンジンを搭載したサムライの運転ならびに加速度から来るGの圧力に
鷹也は苦労しますが、ニックらの指導もあってようやく乗りこなすことに成功。
世界各地のF-0レースを経て、様々なライバルと激闘を繰り広げる鷹也は最終回、
日本開催初のF-0レースの場において、世界各国の威信を背負ったマシンとの一大決戦の場に臨むことになるのです。

そして最終回、ニューアサマサーキットにて行われる日本初のF-0レース。
アメリカのアンドレッティ、ソ連のオシロフ…並み居る競合が鷹也を先行し疾走。
鷹也はここに至る今までの経緯を思い起こしていました。ニックとの出会い、父との再会と死別、
様々なレースでのライバルとの死闘・想い出…。
そして今、F-0の場に俺はいる!

ソ連のオシロフは鷹也をかわし2位に浮上。鷹也のサムライ1とニックのサムライ2は3位と4位に後退。
ピットでオーナーの香取豪一郎は呟く。
「ちょうどの時間になりそうですな。」
「ちょうどの…時間?」

「そう、昔、我々ライダー仲間で言われていた事なのですが、
 このままレースが進めば、レーサー最大の敵は、太陽になります!」

このサーキット場はかつて香取豪一郎がオートレーサーだったころに走っていた同じ浅間山。
ちょうどの時間とは?
レースも後半戦。鷹也はニックと共にオシロフにプレッシャーをかけ追い抜くことに成功。
焦ったオシロフはハンドルを誤まりスピン&クラッシュしリタイア。併しニックもスピンしリタイア。
レースは苛烈を極めていく。遂に先頭はアメリカ・アンドレッティと日本・鷹也の一騎打ち!
最後の引き離しにかかるアメリカ・アンドレッティ。一気呵成にアクセルを踏むと、
西側の地平線から強烈な夕陽!「うわっ!」あまりの眩しさに怯みアクセルを緩める。
これを見逃さなかった鷹也は一気にかわして先頭に。
「ちょうどの時間」とはレーサーの視線と一直線上に夕陽が差し込む時間帯の事だったのだ。
(タイミングが良いというか何というか)
鷹也は様々な想い出を巡らせつつ、サムライのガスタ−ビンエンジンを目一杯ふかし、
直線一気にトップスピード。もはやサムライに追随する相手はいなかった。

「親父、井村さん、ハンス、パット…見ててくれたかい!
 社長、チーフ、クルーのみんな、ありがとうよ!……そしてすず子さん!
 あんたの励ましが俺の支えだった!だから俺は…この優勝を、すず子さん、あんたに捧げる!!」


チェッカーフラッグがサムライに振られた。
勝った!F−0優勝だ!

ついにF-0を制した鷹也。
優勝者・轟鷹也にレースクイーンから祝福のキス…を断り、
「ああ、生憎だけど、俺がキスして欲しいのは別の人なんだ。」
インタビューの場で突然鷹也はすず子の肩を抱き
「紹介します!逢瀬すず子さん!」と、公開キッス。(こいつ婚約発表会見に変えやがった…)
皆の驚嘆と拍手(いや、勝利者インタビューの場ですから)

優勝パレードのウイニングランで走るカトリモータース歴代のマシンたち。
その中には井村を筆頭とする、かつての鷹次のオートレースメンバーも駆けつけた。

井村「轟二世の活躍を見てもらおうと、消息の解る者全員に集まってもらった。もう一人スペシャルゲストがいるが…ね。」

そのなかの一人のライダー、スペシャルゲストとは、香取豪一郎社長。

香取「君のパレードの露払いをさせてもらうよ!」

鷹也の前を二人併走する井村と香取社長。

井村「なかなか似合いますよ、ライダースーツが。社長。」
香取「社長はよしてくれ。ライダースーツを着れば同じ釜の飯を食った仲間じゃあないか。」
井村「これで轟(鷹次)がいれば言うことは無いんだが…」
香取「いるじゃあないか、あそこに。今こそ彼は、父親を凌ぐレーサーになった!」

歓喜に沸くサーキットの夕闇に染まる空を、
一匹の鷹が高らかに羽ばたいて行くのだった…。

ナレーター「今、鷹也は想いを馳せている。自分の運命を決した一羽の鳥を。
(第一話の病室の鳥のことです。)
 鳥は翔んだ。鷹也はその鳥を追って自分も翼を得ようとした。」

鷹也「…そして今、俺はここにいる!優勝の感激の中へ!」
ナレーター「だが、それも、彼の戦いの中の一コマにすぎない。
 鳥に翼があるかぎり、永遠に翔び続けるのが運命ではないか!
 翔べ!轟鷹也!グランプリの鷹!あの雲の彼方を目指して!」


と、これが最終回。2クールまでの軸であった父と子のドラマを失って、どういう決着をつけるのかと
思っていたのですが、最後はレースの制覇と恋人とのキッスというラスト。無難と言えば無難ですが…。
まあ、すず子とは44話分いろいろあった仲だから否定はしませんけど。
半五郎の「お姉ちゃんも優勝だぁ!」は的を得た言葉というか。
ラスト、父の友人達が息子の優勝を見届けるように併走するシーンはグッとくるものがありますね。
でも、この後の鷹也はどうなったのでしょうか?。
F-0参戦はあくまでもレースを食い物にする国家間の醜い争いに異議を唱え抗議するという、
言わば「勝って、カーレースの魂を国家戦争の場から取り返す」のが目的で参加したのであって、
その後、本格的にF-0レーサーになったとも思えないから…。
やはりすず子との愛に殉じたのですかね?


アローエンブレム グランプリの鷹 スタッフ

原案・監修/保富康午
企画/別所孝治(フジテレビ)田宮武 {1〜26話}横山賢二 {27〜44話}(東映動画)
制作担当/菅原吉郎
チーフディレクター/りんたろう{1〜26話}西沢信孝{27〜44話}
オリジナルデザイン/杉野昭夫・小林檀
キャラクター設計/野田卓雄・小泉謙三
美術設定/椋尾篁{1〜26話}辻忠直{27〜44話}

音楽/宮川泰
OP/グランプリの鷹(作詞・保富康午/作編曲・宮川泰/唄・水木一郎・フィーリング・フリー)
ED/レーサーブルース(作詞・保富康午/作編曲・宮川泰/唄・水木一郎)


アローエンブレム グランプリの鷹 放映リスト

放送No放送日サブタイトル脚本演出作画監督視聴率
1977.9.22栄光へダッシュ!辻真先りんたろう南条文平7.5
1977.9.29いつか不死鳥(フェニックス)のように上原正三芹川有吾白土武9.3
1977.10.6怪物マシーンに挑戦上原正三川田武範森利夫 9.0
1977.10.13明日へのスピンターン上原正三生頼昭憲野田卓雄 10.1
1977.10.20傷だらけの爆走上原正三研次郎富永貞義 10.9
1977.10.27仮面(マスク)のかげに炎が燃える辻真先山吉康夫上村栄司10.0
1977.11.3ロードグリップにかけろ辻真先原田益次鈴木孝夫10.0
1977.11.10吠えろ六輪車辻真先りんたろう南条文平9.9
1977.11.17激走500マイル 辻真先蕪木登喜司菊池城二12.5
101977.11.24黒い氷の恐怖辻真先石崎すすむ富永貞義9.9
111977.12.1おれのF1 8輪車上原正三川田武範森利夫 11.8
121977.12.8スペイン愛の嵐上原正三生頼昭憲青鉢芳信11.1
131977.12.15奪われた轟スペシャル上原正三原田益次谷口守泰 9.4
141977.12.22ラ・マンチャの風車上原正三りんたろう南条文平10.3
151977.12.29吠えろ ル・マン上原正三小泉謙三菊池城二11.4
161978.1.5勝った!おれは走った上原正三山吉康夫上村栄司14.1
171978.1.12明日の凱歌は俺のもの辻真先小泉謙三菊池城二 12.4
181978.1.19田園に吠えるマシンたち辻真先原田益次鈴木孝夫10.5
191978.1.26シルバーストーンのしぶき 辻真先佐々木勝利小松原一男13.0
201978.2.2モンツアGP(グランプリ)前哨戦辻真先川田武範森利夫10.1
211978.2.9男が翼をたたむ時辻真先小泉謙三菊池城二 10.6
221978.2.16F1日本グランプリ上原正三森下孝三青鉢芳信10.5
231978.2.23父に捧げるGP(グランプリ)優勝上原正三蕪木登喜司鈴木孝夫 11.5
241978.3.2そしてアフリカへ上原正三生頼昭憲菊池城二10.7
251978.3.9サファリ5000キロ 上原正三山吉康夫森利夫12.3
261978.3.16キリマンジャロの誓い上原正三小泉謙三野田卓雄10.6
271978.3.23東西に敵を迎えて辻真先西沢信孝富永貞義 10.4
281978.3.30ロッキー山に翼たたんで辻真先森下孝三鈴木康彦10.9
291978.4.6ターゲットは鷹也だ!藤川桂介小泉謙三小泉謙三8.9
301978.4.13復帰第一戦に命をかけろ藤川桂介葛西治篠田章9.1
311978.4.20ロングビーチに迷える鷹辻真先山吉康夫篠田章 9.8
321978.4.27炎のジェロニモ 辻真先森下孝三上村栄司8.3
331978.5.4富士障害物レース辻真先西沢信孝兼森義則8.8
341978.5.18生き返れ!!サムライ藤川桂介福島和美菊池城二 7.5
351978.5.25恐怖のF.0第一戦藤川桂介案納正美篠田章6.8
361978.6.1嵐のトレーニング辻真先森下孝三森利夫7.3
371978.6.15ローレライは死を招く?!辻真先明比正行篠田章6.8
381978.6.22風雲ニュールブルクリング辻真先西沢信孝兼森義則 10.0
391978.6.29激突!!死線を越えて辻真先明比正行森利夫7.2
401978.7.6炎と涙のサーキット辻真先案納正美篠田章10.5
411978.7.20走れ飛べ野生の鷹藤川桂介川田武範上條修7.4
421978.7.27モスクワに散ったライバル藤川桂介森下孝三森利夫7.5
431978.8.24浅間燃ゆ!日本最大のレース 辻真先明比正行篠田章 9.1
44 1978.8.31鷹よ、雲の彼方にはばたけ!辻真先山吉康夫兼森義則8.6

キャスト
轟 鷹也 (富山 敬)
逢瀬すず子 (小山まみ)
逢瀬半五郎(野沢雅子)
ニック・ラムダ(徳丸完)
大日方勝 (野田圭一)
香取梨絵(吉田理保子)
佐々木課長(緒方賢一)
車大作(柴田秀勝)
香取豪一郎(久松保夫 )
ハンス・ローゼン(古川登志夫 )
パット・クラーク(山口奈々)
イザベル(川島千代子)



※参考文献
TVアニメ25年史 アニメージュ編集部編(徳間書店/1988年12月1日発行)
月刊アニメージュ1978年7月号
懐かしのTVアニメベストエピソード99・東映動画編(二見書房/1995年10月25日発行)

と、今回も無事終了。
知名度の割に再放送があまり無い本作。
VHS時代はソフト化も無くて、DVDでようやく全話ソフト化されました。
良作ではあるけど広く知られる人気作ではなかったと
言う事でしょうか。まあ、1977年当時と今ではレースの規定も変わっちゃってるし
(トドロキスペシャルの8輪というのは現在のF1では規定外)
今放送するのはやや難しい側面もありますかね?

では次回。

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