回を重ねてとうとう十三回目。
十三といえばね〜ちゃんのきれいな大阪の…
って、違います。十三は不吉な数字です。(西洋の考えですが。)
そこで、今回は…

短命アニメ特集

国民的人気を得て、終わることすら許されなくなった
長寿アニメのある一方で、放送されて即、「打ち切り!」という
残酷な結果を迎えたアニメも多くあります。
余りに短いため、再放送もソフト化も出来ず、
見た人もどれだけいたのやら…
本項ではそんな短命作品を四本、検証していきましょう。



忍者マン一平
(1982年10月4日〜12月27日・日本テレビ系放映・全13回
/製作・東京ムービー新社)
80年代に甦った忍者ごっこ
原作は河合一慶氏が当時双葉社から
発行していた「100てんランドコミック」に
忍者マン一平 連載していた忍者ギャグ漫画。
当時流行っていた「Dr・スランプ」の
鳥山明調の絵柄に、忍術を「ごっこ」の感覚のママ
完全にお気楽なノリで描いたのが
この漫画の特徴。
ストーリーはというと、
山奥のトキオ村にある私立忍者小学校の
人気者、柳生一平が、ガールフレンドの
アゲハちゃんや伊賀山、根来といった仲間と
共に、時には遊び、時にはライバルの
テクノ村メカ小学校と対決する…
というもの。アニメのほうも基本的には
原作の味を生かしつつ、丁寧にアニメ化されていた。
主人公の一平の特技は両方の
目玉が飛び出して行って,離れた場所の
事件なんかを見て、一平に直接画像を送信する
「目ん玉特捜隊」
新番組紹介スポットでは
「行け!目ん玉特捜隊」
一平が目をポーンと飛び出させてる
映像が何回も流れてたし。
時間帯は日テレ月曜夜七時だから、
黄金の時間帯です。が、
視聴率が低かったんでしょうね。
あっという間に打ち切り。

ヤケクソの最終回

最終回は墓場の幽霊のお話。
この幽霊凄い寂しがり屋で、 怖くて成仏出来ない、
何とか成仏させてほしいと一平達に頼みます。
あの世にも楽しい事があるよ、
きれいなねーちゃんもいっぱいいると説得を
続ける一平達。
結果,一平たちと仲良くなった幽霊は、
一平たちと離れるのを嫌がり始めます。
そして、幽霊は突然
「そうだ、あなたたちも死んで幽霊になれば、
寂しくありませんねぇ〜。」
と、言い出し、
突然一平たちを殺しにかかります。(おいおい。)
「病気で死にますか?」「怪我でしにますか?」
しまいにゃ
「戦争でも死ねますよ〜!」と言うや否や、
一平たちに戦車砲を発射。
直撃を受けた一平たちは吹っ飛び、
「うわあ〜!」という断末魔を残して、消えます。
ここで番組終わり。なんじゃこりゃ。
最後全員戦死で終わり?
スタッフの無念と自暴自棄が
伝わってきそうな最終回でしたね。
でも、当時見てた子供達はどう思ったんでしょ?


忍者マン一平 製作スタッフ

原作/河合一慶
企画/吉川 武
プロデューサー/武井英彦・向坪利次
脚本/高屋敷英夫・浦沢義雄・金子 裕・金春智子・桜井正明・吉田喜昭 他
演出/橋本三郎・やすみ哲夫・児玉兼嗣 他
作画監督/高畑順三郎
美術/龍池 昇
音楽/三枝成章
OP/あつまれ!ゆかいな忍者たち
(作詞・篠崎満由美・東京ムービー企画室/作曲・和泉常寛/唄・松岡洋子)
ED/はいやー!一平Go&Go
(作詞・篠崎満由美・東京ムービー企画室/作曲・和泉常寛/唄・松岡洋子)

キャスト


柳生一平(松岡洋子)
柳生三平(三田よう子)
アゲハ(鶴ひろみ)
伊賀山(小宮和枝)
あけび(植竹真子)
風摩(鈴木三枝)
(立壁和也)(緒方賢一)(肝付兼太)(吉田理保子)ほか




一つ星家のウルトラ婆さん
(1982年10月16日〜1983年1月15日・よみうりテレビ系放映・全13回(一回2話・26話)
/製作・ナック)
史上最強のギャグアニメになる…ハズだった。

これも忍者マン一平と時をほぼ同じくして
ウルトラ婆さん 放送開始されたアニメ。
原作はなく、オリジナル。(平行してマンガも描かれたが。)
物語は一つ星家のメチャメチャパワフルな婆さん
(一つ星トラ・70歳)が年甲斐もなく大暴れし、
家族や近所をパニックに落とし入れるという
ス‐パーウルトラパワフルギャグアニメ。
…随分大風呂敷広げた文句だけど、
それもそのはず。このアニメ、
スタッフに「オレたちひょうきん族」の構成作家が
ギャグアドバイザーとして参加。
(当時のアニメディアの記事にそうあったの。)
「従来のマンガとは比較にならない、
凄まじいギャグの連続で
笑い死ぬ人がいるかも。」
なんて、
当時書かれてましたっけ。
放送が土曜夜7時だったんで、
「まんが日本昔ばなし」とぶつかるんですが、
OPでも龍に乗った坊やをウルトラ婆さんが
小槌でぶん殴ってたりして、
「絶対負けるか!」というスタッフの
意気込みが伝わってきます。
OPはそういうパロディ精神に加え、
沢田研二作曲のノリのいい歌,
立体マルチ台撮影(アニメキャラに影がついてる。)に
実写合成、クレイアニメも 加わった、
かなり凝ったアニメーションで、期待しましたよ実際。
ところが本編みると、何てことは無い。
普通のギャグアニメ。いや、すでに「うる星」が
新時代のギャグを開拓してた頃だから
あの時代でも古い感じのギャグアニメだったなぁ。
どんな感じのギャグストーリーだったかって言うと、

ウルトラ婆さんが「あたしを怒らせると怖いよ」といって、
街のチンピラに 背中を見せて着物を脱ぐと、
迫力の刺青が!
実はシールの刺青なのだが、
チンピラがビビるのをみて、クセになる婆さん。
別の場所でもう一回ビビらせてやろうと背中を出すと
なぜか刺青が無い。刺青シールは知らぬ間に剥がれてて、
ペットのブルドッグが拾ってちゃっかり背中に付けてたのだ。
「あたしの刺青お返し!」と、犬とシールを取り合う婆さんを見て、
みんな「やれやれ、つきあってらんないや。」とお手上げ。


はははは。確かに死ぬほど笑え…たら幸せだなぁ…。
私、一回しか見てないんですよ。覚えてるのもこの話だけで。
再放送ってあったのかなぁ?


一つ星家のウルトラ婆さん 製作スタッフ

原作/芥川めめ
プロデューサー/西野聖市
チーフディレクター/原田益次
監修/光延博愛
脚本/菅 良幸・水野 均・市川 靖・中 弘子 他
演出/山崎友正・井上 修・山内巴茶
作画監督/斎藤起巳・マナベタクミ 他
製作協力/グリーンボックス
音楽/山本正之
OP/おばあチャンバ
(作詞・高平哲郎/作曲・沢田研二/編曲・後藤次利/唄・松金よね子)
ED/ウルトラサバドゥビャ
(作詞・高平哲郎/作曲・沢田研二/編曲・後藤次利/唄・松金よね子)

キャスト


一つ星トラ(松金よね子)
一つ星健一(鈴木三枝)
一つ星英太郎(池永通洋)
一つ星キヌ子(幸田直子)
トドメ(佐々木るん)
亀田巡査(稲垣 悟)
ケメ子(滝沢久美子)
(立川千晶)(小粥よう子)ほか




チックンタックン
(1984年4月9日〜1984年9月28日・フジテレビ系放映・全23回
/製作・学研)

学習雑誌の人気漫画がアニメになると?
チックンタックン&Dr・ベル ギシギシ あらすじはこんな感じ。
アール星から悪のアイディアの詰まった
ワルチン大辞典(コンピュータなのよ。)を
盗んだ世紀の天才科学者(自称)・
Dr・ベルは、これで地球を征服して、
かわいい女の子を独り占めにしようと企む。
アール星の王子チックン
お目付け役の帽子型宇宙人のタックン
共に地球へ飛来。
南田家のミコちゃん家に居候しつつ、
ミコちゃんの美少女グループと共に
Dr・ベルの野望と戦うのだ。

原作は学研から発行されていた「○年の科学」
「○年の学習」に石ノ森章太郎(石森プロ)が
連載していた学習漫画。
火は空気が無いと燃えないとか、
人間はなぜ冬眠しないのか、といった
科学全般の問題を漫画に絡めて
解り易く紹介していくという主旨のもので、
アニメになるって聞いたときは
教育漫画になるものだとばっか思ってました。
(個人的にはチックンタックンの前に
連載されてたS・Pハーレーのほうが好きだった。)

で、アニメをみたらこれが良くも悪くも
徹底的に80年代アニメ。

意味も無くブリッコギャル軍団は出るわ、
可変メカは出るわ、
Dr・ベルはミコちゃんに一目ぼれして、
追いかけ回すラブコメはあるわ、
超兵器は暴れまわるわで、

正直、
「スタッフが描きたいもの描いてるだけじゃないか。」
と、見てた当時は思ってました。
実際、やりたい放題でしたしね。
(ミコちゃんのキャラは別物だし。)
スタッフみると結構豪華で、
その後ヒット作を量産する
アニメーターが並んでます。
ここでやりたい事やりきって、
何か見えたのかも知れません。

チックンタックン 製作スタッフ

原作/石ノ森章太郎
企画/岡 正
プロデューサー/神保まつえ・片岡義朗
チーフディレクター/早川啓二
シリーズ構成/山本 優
脚本/山本 優・首藤剛志・大橋志吉・戸田博史 他
演出/早川啓二・本郷みつる・小華和ためお・アミノテツロー 他
キャラクターデザイン/小和田和博
作画監督/阿部 司・丹内 司・吉本桂子 他
製作協力/スタジオぴえろ・スタジオぎゃろっぷ
音楽/安西史考
OP/好きしてチックン
(作詞・森 雪ノ丞/作編曲・馬飼野康二/唄・平野 文)
ED/Dr・ベル
(作詞・森 雪ノ丞/作編曲・馬飼野康二/唄・千葉 繁)

キャスト


チックン(菅谷政子)
ミコ(富永みーな)
タックン(肝付兼太)
Dr・ベル(千葉 繁)
ワルチン(滝口順平)
ギシギシ(緒方賢一)
ほか




らんぽう
(1984年4月5日〜9月27日・フジテレビ系放映・全20回
/製作・NAS)

ただひたすらに80年代暴走ギャグ。
優等生の中学生だったらんぽう君は、
らんぽう ある日UFOに吸い込まれ、
出てきた時にはやることなすこと
ハチャメチャのワープボーイになってしまった。
今日も今日とて、居候相手の角丸先生
ガールフレンドのむつみちゃん
(「むつみ、チビりそう」が口癖。)
自分の脳みそが分離変身した天才ネズミ、
チュー太郎
らを巻き込んで,
今日も学園は大騒ぎなのだった。

原作は内崎まさとし氏が
週刊少年チャンピオンに連載していた漫画。
「がきデカ」「マカロニほうれん荘」と並んで
チャンピオンのギャグ漫画の 柱となった作品で、
実は3作品の中で一番最初にアニメ化されている。
連載開始から7年近くたって
ようやくアニメ化された本作品だが、
基本的には原作に忠実。
いや、「さすがの猿飛」のスタッフが
製作に関った事もあって、
よりハチャメチャ度がヒートアップ。
作画監督の金沢比呂司さんが
得意の顔面破壊の作画
これでもかこれでもか、とばかり使ってましたね。
道を走れば土煙が上がる…ってのはよくある描写ですが、
らんぽうの場合、道を走ると走った所から道が割れ、
両側の家やビルが地割れに飲み込まれて大崩壊します。

一事が万事この調子です。
こういうオーバーアクションギャグが
原作のストーリーにはさみ込まれて、
それなりの効果は得ていましたが。
そうそう、OPは最高です。
ケーシーランキン氏の曲はノリノリですし、
歌にあわせた作画も完成度高かった。
EDもビートルズの秀作パロで、
本編見ないでOP・EDだけ見てた人がいたぐらいです。
ただ、視聴率には貢献しなかったようで、
番組改変期にあっさり終了。
最終回は「13日の金曜日」のパロディでした。
ストーリー終了後、 らんぽうとチュー太郎が
お別れのあいさつに出てきましたっけ。
(宇宙に浮いてる地球を針で突いて
破壊して狂ったように笑う、という
 訳のわからないモノでしたが。)

ちなみに、らんぽうの後を受けて始まったのが
「北斗の拳」
北斗の拳の前、何やってた?って聞かれても
答えられる方って相当少なそう。
これって、トリビアの種になりませんか?

らんぽう 製作スタッフ

原作/内崎まさとし
プロデューサー/片岡義朗・茂垣弘道
チーフディレクター/馬場 健
キャラクター設計/金沢比呂司
脚本/浦沢義雄・戸田博史・平野靖士・園田秀樹 他
演出/山田雄三・竹内大三・三沢 伸・生頼昭憲・白土 武・小華和ためお 他
作画監督/金沢比呂司・小川かおる・摩砂雪・谷口守泰・本田敏行 他
製作協力/土田プロダクション
音楽/チト河内
OP/ワープボーイ
(作詞・三浦晃嗣/作編曲・ケーシー・ランキン/唄・坂本千夏)
ED/気まぐれムーンライト
(作詞・恩田久義/作曲・東郷昌和/編曲・幾見雅博/唄・東郷昌和)

キャスト


らんぽう(坂本千夏)
むつみ(及川ひとみ)
チュー太郎(田中真弓)
角丸先生(田中秀幸)
カラ太郎(亀山助清)
岩崎先生(梨羽由記子)
あけみ(室井深雪)
ワッペン(二又一成)
ほか


というかんじでお届けしました記憶13回目。
考えてみればみんなギャグアニメで80年代の作品ですね。
美少女ラブコメ&リアルロボットが幅をきかせていた
80年代、アニメにはこういうドタバタは
求められていなかったんでしょうか。
あえて言わせて貰うなら、みんな主題歌がいい。
「忍者」はオメガトライブに曲提供してた和泉常寛が、
「一つ星」は沢田研二が、「チックン」は馬飼野康二が、
そして「らんぽう」はケーシー・ランキンが担当してたし。
だから、音楽だけは某バラエティとかでまだ使われてたりします。
けど、再見するのは厳しいでしょうね。う〜ん。

今回は資料が無いのでほんと〜に記憶が頼りでした。
でも一応みんな見てたんだよね。何なんでしょう私は。
短命特集はまたやりたいな。
次回は決定次第お知らせします。




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