PC復旧に尽力をしつつ、今現在停滞中。
理由はいろいろありますが、やはりコロナの影響による
遠方外出の危険性が大きいですかね。
とはいえとりあえず久々になりました更新。

ゼロテスター

1973年10月1日〜1974年12月30日 全66話
関西テレビ系放映・製作 創映社 東北新社
(1974.7.1放映の第40話より「ゼロテスター地球を守れ!」に改題)




極限状態で戦う三人の若者たち
あらすじはこんな感じ。

時に、西暦2100年。22世紀を目前に人類は未曾有の危機に瀕しようとしていた。
宇宙の彼方より現れた機械化人類・アーマノイドの襲撃である。
次々に起こる怪事件・大惨事…。
未来科学開発センター所属の人類最高の頭脳・タチバナ博士は危機を察知していて、
この未知なる敵アーマノイドにそなえるため、テスター1〜4号の特殊メカを開発。
剣持キャプテンのもと、テスター隊を結成する。

その中でも特に攻撃力・機動性に長けたテスター1号機のパイロットに選ばれたのは、
吹雪シン・荒石ゴー・リサの3人の若者。
生命維持度ゼロの極限状態で作戦を遂行する彼らは
「ゼロテスター」と呼ばれ、ア−マノイドの地球侵略作戦を迎え撃つのだった。



日本版サンダーバードを目指して
本作品は創映社(現・サンライズ)が親会社の東北新社から
「日本版サンダーバードをつくったらどうか?」という指示を受けて制作したSFアニメーションで、
「ハゼドン(1972)」に続く創映社制作アニメ第二弾となりました。
前作「ハゼドン」の成績が芳しくなかったことを考慮し、
本作では商品展開を狙ったメカアニメとして企画。
番組開始と共に合金トイ、プラモデルと多彩な商品が発売され、
商業的にはまずまずの成功を収めたと言われています。


初期デザインとおぼしきテスター1号機。
機種先端部にエアインテークがあるなど、細部が異なる。


本作品はのちの日本サンライズで多くの名作を生み出すスタッフが大挙参加しています。
監督はこれが初監督作品となった高橋良輔(サイボーグ009(新)・太陽の牙ダグラム・装甲騎兵ボトムズなど)
演出は富野喜幸(機動戦士ガンダムなど多数)、棚橋一徳(超時空要塞マクロス他)
横山裕一郎(超電磁ロボ・コンバトラーV他)
作画監督は中村一夫(あしたのジョー・マジンガーZなど)、安彦良和(本作が作画監督デビュー作)
佐々門信芳(未来ロボダルタニアス他)など、そうそうたるメンバーが。

とはいえ、当時新興のアニメ会社の、ある意味オリジナル企画がよくも通ったなぁと思ったのですが、
安彦氏曰く「単に金が無く、高名な原作モノにツバをつける事が叶わなかったというのが、
案外真相かも知れない」との話。なかなか厳しい船出だったようですね。


  

ポスト「変身」のちびっ子向け番組は…(週刊TVガイド記事)
SFでもアニメーションは「ゼロテスター」がある。
二十二世紀の世界を舞台に、機械人類アメイド星人(原文ママ)
攻撃から地球を守る主人公たちの活躍が描かれる。
「科学忍者隊ガッチャマンの成功を土台に、メカに強くなっている子供達の
欲求を満たし、あわせて未来への夢を織りまぜられるのはSF
(フジ広報部・増田マネージャー)」
と鼻息が荒い。
この番組は、かつての人気SF番組「サンダーバード」を制作した
イギリスの二十一世紀プロダクションのジョン・デドワ氏が参加して、
登場するメカニック・モデルをデザインした。

既にご存知の人も多いと思いますが、ジョン・デドワなどという人物は存在しません。
実際のメカデザインを行ったのは当時SF企画サークルでもあったクリスタル・アートスタジオ
(のちのスタジオぬえ)で、宮武一貴・加藤直之といった面々がデザインを担当していたとの話。
この「ゼロテスター」がきっかけで 同スタッフはTVアニメーションにかかわるようになり、
のちに「宇宙戦艦ヤマト」「勇者ライディーン」「超電磁ロボ・コンバトラーV」「無敵超人ザンボット3」に参加。
様々なメカニックデザインを担当していく事になります。
ではなぜジョン・デドワなる人物名を推し出す必要があったのか。簡単に言えば箔付け。
記事にもあるようにサンダーバードと同じですよ、同じデザインの人ですよ、という宣伝を
うてば、関連商品もサンダーバードと同じ箔が付き、商品展開的に有利になる、という
目算があったのは想像に難くありません。にしても今じゃこんな宣伝、
本家に訴えられかねません。「ウチは関係ない!」と言われたらそれまでだし。
昭和の塩梅はざっくりだったんですね。

アニメ雑誌のなかった当時、児童雑誌記事における展開は番組PRの重要な場でしたが、
ゼロテスターももちろん掲載。マジンガーZ以降定番となった内部図解ですが、
ぬえ自身がデザインしたテスター1号機は
マジンガーをも凌ぐ精密な図解が紹介されていました。
やっぱ自前メカ故か、力の入り方がダンチですね。



ロボットアニメ時代萌芽期の影響
当時の創映社は単なる下請けアニメ制作スタジオに過ぎませんでした。
元・虫プロの有志達が集まって旗揚げした新進気鋭の会社でしたが
新興のアニメスタジオには世間の目は厳しく
当時、幾多の動画会社が倒産・解散を繰り返しており
 新興の会社に対する警戒感や風当たりは強かった)

与えられたのは、もっぱら大手の下請け作業でした。

創映社から日本サンライズの頃 飯塚正夫(創映社当時・企画室勤務)
はじめは東北新社からの受注で漫画原作モノの「ハゼドン(1972)」を半年間手がけたのが最初ですね。
それから、オリジナルものをつくろう、ということになりました。
当時東北新社は海外のTV番組の輸入を手がけていて、日本国内での商品化権を
確保していたんですが、そのうちのひとつ「サンダーバード(1965)」が大ヒットしていたんですよ。
番組もウケていたし商品も売れていました。それで東北新社・創映社の植村社長に
企画担当役員だった山浦栄二さんが「サンダーバードのような作品をつくったほうがいい」
と言われて作ったのが「0テスター(1973)」です。まだ虫プロに残っていた鈴木良武さんや
シナリオライターさんたちに参加してもらって、今のスタジオぬえの前身(クリスタル・アートスタジオ)で
SF研究会をやっていた学生さんたちの協力を得て作ったそうです。当時私は虫プロで
残務整理(1973年に虫プロは倒産)をやっていましたから。

これが視聴率もまあまあで商品も売れたんですね。商品展開が成功するとスポンサーが
提供を継続してくれますから番組の放送も延びるという事で、おかげさまで1年3カ月くらい
放送したのかな。

-当時はマジンガーZなどの巨大ロボット隆盛期でしたが-

「0テスター」が好評でよかったね、といったところで終わり、になる。
それで次はどうしようかと週に一本は企画書を書かなきゃいけないような
状況になったんです。そうして次の企画で悩んでいたときにまた東北新社の植村社長から
「東映動画はマジンガーZやって儲かってるから、でかいロボットつくればいい」
と指示したんです(笑)。それで山浦さんは帰ってくるなり私に「飯塚ちゃん、
でかいロボットつくれってよ。どうしよう?」と。どうしようってったって巨大ロボットものなんて
やったことないから全然解らない。私たちは「うーん」と頭を抱えました。
そこでスタジオぬえのメンバーに相談したり、マジンガーやゲッターを見たりしたんですが
ヒットしてる理由がつかめなくて。子供にマーケティングリサーチしてみたところ
「ある種の変身願望」を満たしてくれるのが、ロボットを操縦し戦う事に繋がり、憧れる、と。
手探りなんですが、ロボットと一体化するというところから発想を始めて、
マジンガーが西洋の鎧のイメージならこちらは日本の武士・鎧兜のイメージでいこう、と。
それに当時(70年代中盤)はオカルトものがブームでしたから、ムー大陸やピラミッドなどの
「世界の七不思議」の要素を入れよう、そういう神秘的な世界観でいくことになりました。
そうして出来たのが「勇者ライディーン(1975)」です。

「ライディーン」は前半視聴率的に苦戦しながらも、ある程度の評価を得ることが出来ました。
しかし当時の創映社は東北新社の子会社でしかなかったんですよ。
そういう状況だと作品が成功しても、制作部門のサンライズスタジオの利益は
それ(作品の成功・商品のヒット)に直結しなかったんです。
山浦さんたち経営陣は浮かない顔で「儲けられん、給料上がらん」と
ボヤいていたものです。しかしその頃になると一応コネクションは出来てきていました。
それにチャンスもやってきましたから、思いきって独立する事になったんです。
そうして出来た会社が株式会社日本サンライズ(1977年創立)です。

「ガンダム者-ガンダムを創った男たち-」 (2002年10月9日発行 講談社)より記事抜粋・一部編集

そんな暗中模索の中で始まった同社初のSFヒーローアニメ「ゼロテスター」。
最初のうちは世界中で起こる異常気象やら事故を突き詰めていくと、
裏にアーマノイドの暗躍があって、原因たるメカとゼロテスターが対決。
勝利し一旦危機は去った…という展開が多かったように思います。
このあたりは「サンダーバード」にみられる国際救助隊の活躍になぞった流れとも言えるでしょうね。
が、ガッチャマンやマジンガーが人気だった
この時代に沿うようにか、ゼロテスターにもテコ入れが入ります。
ストーリーは最初からアーマノイド星人がゼロテスター撃滅を狙って襲い掛かる戦闘色の強いものになり、
ゼロテスター側も四足歩行の作業メカ・ゼロロボットを戦列に加えこれに対抗。
番組タイトルも40話より「ゼロテスター地球を守れ!」に変更。
敵もガロス七人集なる幹部クラス集団が大挙集合し、
いきなりテスター隊を全滅させるという派手な戦闘を披露します
(実は敵側が造ったイミテーションのテスター隊ですが。70年代ヒーローものの王道演出ですね)
にしても、番組タイトル変更第一回がテスター隊皆殺しの画で始めますかー。
新たなる敵・強大なりという印象を与えたかったのだと思いますが。
そんなガロス七人集が一話一体ペースで簡単に倒された後は(…。)
ガロス鉄甲獣団という更なる強敵が出現。敵が無闇にインフレ化していきます。
このあたり、戦闘色を強めたはいいのですが、一話完結というフォーマットゆえか、
今ひとつ太い流れになっていないかなぁ。
毎回毎回ゼロテスターは窮地に陥るのですが、
毎回毎回ギリギリで窮地を脱出しあっさり逆転。
敵の攻撃や仕掛けは科学的・SF的からくりを絡めたユニークなものではありましたが。

創映社初のSFヒーローもの、スタジオぬえ初参画アニメということもあって、
今見ると結構ユニークなストーリーも多いです。

第49話「試煉のゼロフライト」
ガロス鉄甲獣団の新メカ・アルマゲドンの放つブラックスクリーンウェーブ(超重密度圧力攻撃)に敗北し
半壊するテスター1号機。リサも重傷を負ってしまった。
この超過重攻撃に対抗する手段は無いのか?
博士「あるにはある。数年前から研究を進めていた「ジャンピングゼロフライト」を用いれば…」
テスター一号機の重力ジャンプ装置を用い、強烈な過重加速をかけることで自機を分身させる(ンなアホな)
驚異の戦法「ジャンピングゼロフライト」。そのためには超加速により発生する70Gもの重力に
耐え続けなければならず、訓練に入る吹雪と荒石。しかし訓練中に荒石は恐怖により錯乱卒倒。
実は荒石は幼少期、母と木星で過重訓練をしていた際に過重装置が故障し、母がGに潰されて
ロケットごと爆死したという過去のトラウマが残っていたのだ。しかしゼロフライトを成功させねば
アルマゲドンは倒せない。が、荒石は過重訓練が怖くて人工島から脱走してしまう。
逃げた荒石がたどり着いたのはアルマゲドンによって破壊され尽くした死の街。
そこで荒石は生き残りの孤児と出会う。母をアルマゲドンの過重攻撃で殺され、独りぼっちだという彼は
「ゼロテスターがあいつをやっつけてくれる」と信じて、街を逃げないというのだ。

「俺は…こんなところで何をしてるんだ…俺はゼロテスターの荒石だ!」

荒石は復帰し、ゼロフライトに再挑戦。荒石はど根性と気迫でトラウマを押さえ込む。そしてついに成功!
数百機に分身したテスター1号機(!)にアルマゲドンは翻弄され、ついに破壊されるのだった。

強敵の過去類を見ない超攻撃に敗北、過酷な新兵器に挑戦も失敗、
ヒーロー側の脱走と叱咤による奮起・再生、そして最後に超必殺技の完成・勝利という、
ヒーローものの教科書を思わせるストーリー展開です。
最後は数百機に分身した1号機から数百発のシグマゼロビームが発射され、敵を倒すのですが、
科学的理屈はさておきスゴイ訓練の末のスゴイ技、という事は理解できます。
こんな強力な技があるなら毎回使えばいいのにと言う無かれ。
リサは70Gに耐えれないので使えないというエクスキューズも忘れていません。

第56話「幻のゼロテスター」
実は最初のゼロテスターは吹雪や荒石ではなかった。
当初、テスター1号機は命令どうりに動くアンドロイドを乗せる予定だったという。
ヤンが完成させたというそのアンドロイド・ゼロは精巧に出来てはいたが
タチバナ博士が「人格を持たない、戦うためだけに作られた機械人形では
テスター1号機は完璧には運用できない」と否定的だった事に加え、
命令回線に欠陥が見つかった為、三体のアンドロイド・ゼロは海底に封印されたという。
だがそれを知ったアーマノイドは海底よりアンドロイド・ゼロを引き揚げ
新たな命令回線を組み込んでゼロテスターに立ち向かわせる。
三体のアンドロイド・ゼロを操り進撃を始めるガロス鉄甲獣団・入道ガロス。
旧ゼロテスターと現ゼロテスターの戦い。しかしアンドロイド・ゼロは戦闘に特化した機体。
まともにやっては勝ち目は無い。ヤンの教授した攻略法と、対策装置「プリズム・コンバット」を使い
アンドロイド・ゼロの機能停止に成功。ヤンによって修復された
三体のアンドロイド・ゼロは、操っていた入道ガロスの頭部に突撃し自爆して果てる。

ヒーローの設定ウラ話。子供ってこういうプロジェクトX的な話結構好きなんですよね。
表に出ていない紆余曲折な設定がヒーローの層を厚く見せるといいますか。
こういうったエピソードは他作品でも多く見受けられ、
ゲッターロボ第22話「悲劇のゲッターQ」
大空魔竜ガイキング第31話「復しゅうのダブルイーグル」
ブロッカー軍団Wマシーンブラスター第35話「意外!ボスパルダーの秘密」などなど。
こういうある意味、過去の傷の絡む話は傑作が多いのです。

第61話 少年ロボット ユウキの秘密
ダルトン博士が製造した少年ロボット・ユウキは90万馬力のパワーと超硬質合金のボディを持つ
戦闘用ロボットで、その攻撃力はテスター1号を遥かに凌ぐ凄さだった。
だが、彼には感情回路が組み込まれており、
いざ戦闘となると人間のように恐怖を感じて逃げ出してしまう。
博士がユウキを精巧に作りすぎたが故の誤算だった。
そんな彼をリサは「あなたは戦闘を怖いと思った。あなたは機械なんかじゃない。あなたは人間よ」と慰める。
次第に懇意になるユウキとリサ。そこに超硬質ボディを持つバイソンガロスが攻めてきた。
その堅固な体はテスター1号機の攻撃を全く受け付けない。
劣勢をみたユウキは あの超硬ボディを破れるのは超硬質合金で出来ているボクだけだ、と
勇気を振り絞って戦闘に加わろうとするユウキをリサが止める。が、ユウキは言う。
「感情回路は外したんだ。ボクは怖くない。もう、ただの戦闘ロボットだから平気だよ。」
彼はそう言ってバイソンガロスに特攻。ボディを貫きこれを倒すが、ユウキ自身も大破し息絶えるのだった。
その後、彼の感情回路はついたままだった事が判明。
そう、彼は自分の意思で恐怖を克服し、飛び出して行ったのだ。
散っていったユウキをリサが悼む。「あなたは…人間のままでよかったのに…。」

この話は実は私は観ておらず、友人の回想録を流用しています。
多分この中で一番有名なのは「少年ロボット ユウキの秘密」でしょうね。
ソフト化以前にアニメマニア誌などで「傑作」としてたびたび紹介されたエピソードなので。
どうも話によると、この話が度々取り上げられたのは、
話が良いというのもありますが、それを紹介した雑誌編集部のライブラリーとして
視聴可能なゼロテスターのエピソードがこの一本のみだったから、らしいのです。
確かに、ゼロテスターは他にも傑作エピソードがありますしね。
まだホームビデオが普及していなかった昔のお話です。
ちなみに脚本の吉川惣司氏も結構お気に入りのエピソードだったらしく、
大空魔竜ガイキング26話「宇宙を駆ける天馬」にてリメイクされていますね。

 

























壮絶かつとんでもない最終回

商品展開も好評で、テコ入れもありながらも1年3カ月というロングランを成し遂げたゼロテスター。
その最終回はアニメファンにはある種「トンデモ話」として有名なのですが
(過去、バップで1話&最終回のセットがいち早くビデオソフト化されたから認知度は高い)
問題の内容はというと…。

第66話 アーマノイド星の最期

ついにアーマノイド本星が地球に直接攻撃を仕掛けにやってきた。
月の1/4の大きさを持ち、全体が重武装・機械化された惑星
それがアーマノイド本星の正体だった。
首領「10万年の永き旅路の果て、やっと見つけた地球を諦めるわけにはいかん!」


さらにアーマノイド星人の地球侵略の目的も明らかになった。
彼らは余りにも科学文明に頼りすぎた為、肉体が滅び、脳だけが生き残り
機械の体に埋め込んで生きながらえていた種族だった。彼らの真の目的とは
地球人の肉体を奪い、自分たちの脳を移植することだったのだ。

ここに地球とアーマノイドの全面戦争が始まった。
無数の多弾頭核ミサイルの雨あられに見舞われ劣勢の地球。
防衛隊は次第に力を失っていく。ゼロテスターは一体?

その頃、ゼロテスターは月にいた。地球上全ての核弾頭を持って。
月に設置作業を進めるゼロロボットとテスター隊。
そして、アーマノイド本星が月の軌道の直線上に入った。

テスター1号機は起爆装置にシグマゼロビームを発射。
一万発以上の核弾頭が同時に大爆発!
月が巨大な推進力で動き、アーマノイド本星に激突。
たちまち崩壊、爆発瓦解するアーマノイド本星。
観測員「アーマノイド星の異常キャッチ!熱量拡散・爆発です!」
博士「成功の様だ。これもゼロテスターの活躍のおかげだ」


地球は勝った。激しい戦火に焼かれながらも。

博士「地球はほとんど破壊されてしまったが、しかし、このほうがよかったかも知れん。
 機械文明に頼りすぎて、人間の心を失ってしまっては
 アーマノイドと同じ運命を辿る事になる。」

荒石「あのお月さんは大丈夫ですかね?」
剣持「軌道がすこし遠くなったが…まあ、大丈夫だろう。」
一同「ハハハハハハハ…」

水平線から、人類の未来を告げるかのような朝日が昇るのだった。



大丈夫ちゃうわ!
そんなツッコミ必至のラストです。
まあ、人類の持つ全ての核エネルギーで月を動かしてしまったんですから、
元の軌道に戻すなんて力、もう残ってませんしね。
一応勝利と笑顔と笑いで終わってますが、地球はアーマノイドの全面核攻撃でほぼ壊滅。
加えて月は軌道を離れてしまいました。
地球は本当に助かったのか?そう不安になるラストです。



ゼロテスター スタッフ
原作/鈴木良武
企画/関西テレビ・東北新社
プロデューサー/三輪 弘(関西テレビ)・岸本吉功
チーフディレクター/高橋良輔
美術監督/河野次郎
文芸/徳丸正夫
キャラクターデザイン/箕輪宗廣
メカニックデザイン&コンセプト/ジョン・デドワ
作画監督/中村一夫・安彦良和・佐々門信芳・坂本三郎ほか
協力/クリスタルアートスタジオ
制作協力/サンライズスタジオ
音楽/山本直純
OP/ゼロテスター(作詞・鈴木良武/作編曲・山本直純/唄・子門真人)
OP2/ゼロテスター地球を守れ!(作詞・杉山政美/作編曲・山本直純/唄・杉並児童合唱団)
ED/愛する大地(作詞・高橋良輔/作編曲・山本直純/唄・ロイヤルナイツ)
ED2/地球要塞スーパー5(作詞・鈴木良武/作編曲・山本直純/唄・ ロイヤルナイツ)


ゼロテスター 放映リスト

放送No放送日サブタイトル脚本コンテ演出
1973.10.1ゼロテスター誕生 五武冬史--
1973.10.8ハリケーンコマを叩け山崎晴哉--
1973.10.15宇宙の落し穴井上知士--
1973.10.22SOS! 第一惑星基地五武冬史--
1973.10.29恐怖の人間改造機五武冬史--
1973.11.5テスター3号出動せよ!山崎晴哉--
1973.11.12地下発電所を爆破せよ井上知士--
1973.11.19南極のっとり作戦 日野敬元--
1973.11.26フブキ!生命維持度ゼロ弦 五郎--
101973.12.3地球は燃える山崎晴哉--
111973.12.10レーザーカーを守れ!井上知士--
121973.12.17宇宙要塞をたたけ!高橋和十八--
131973.12.24アーマノイドのおくりもの山本 優--
141973.12.31メビウスの逆襲五武冬史--
151974.1.7危機一髪! ねらわれた三人山崎晴哉--
161974.1.14太陽をすくえ!井上知士--
171974.1.21ねらわれた海底都市山本 優--
181974.1.28宇宙クラゲ ポリープ山崎晴哉--
191974.2.4妖星シルバーブロンコ 井上知士--
201974.2.11狂った人工太陽松崎健一
桜井正明
--
211974.2.18乗っとられたタンカー宇宙船弦 五郎--
221974.2.25秒速1万キロの恐怖五武冬史--
231974.3.4遊星マシンを撃ち落とせ山本 優--
241974.3.11宇宙幽霊がでた!!五武冬史--
251974.3.18クモの巣バリヤーを突破せよ井上知士--
261974.3.25モンスター頭脳マッド五武冬史--
271974.4.1秘密テスター機 Z-1 五武冬史--
281974.4.8人工島がおそわれた!五武冬史--
291974.4.15タチバナ博士のうらぎり?山崎晴哉--
301974.4.22激闘! デクニンガーとの対決山本 優--
311974.4.29強敵! ロボット大要塞弦 五郎--
321974.5.6改造バルギスの反撃五武冬史--
331974.5.13アーマノイド深海の罠山本 優--
341974.5.20キャプテン決死の大反撃 弦 五郎--
351974.5.27出現! メカ植物ダイラー吉田喜昭--
361974.6.3冷凍人間で勝負!弦 五郎--
371974.6.10標的はゼロテスター山本 優--
381974.6.17ゼロロボット登場吉田喜昭--
391974.6.24強敵バルギスの最後五武冬史石黒 昇-
401974.7.1ガロス七人衆登場五武冬史富野喜幸富野喜幸
411974.7.8アニマルガロスの襲来弦 五郎安彦良和-
421974.7.15来たぞ! 恐竜軍団高橋和十八富野喜幸富野喜幸
431974.7.22強烈! アシュランガー山本 優奥田誠治横山裕一郎
441974.7.29ファイアーガロスの待ち伏せ山本 優石黒 昇棚橋一徳
451974.8.5エスパーガロスの挑戦 吉川惣司安彦良和-
461974.8.12妖怪ガマガロス吉田喜昭安彦良和安彦良和
471974.8.19三段変形ガロス弦 五郎坂口 尚横山裕一郎
481974.8.26メカ蟻の恐怖山本 優富野喜幸富野喜幸
491974.9.2試煉のゼロフライト吉川惣司石黒 昇棚橋一徳
501974.9.9進め! クラッシャー7山本 優安彦良和安彦良和
511974.9.16透明ガロスの罠山本 優奥田誠治横山裕一郎
521974.9.23スリースター号発進吉田喜昭富野喜幸富野喜幸
531974.9.302号機要塞化計画山本 優-棚橋一徳
541974.10.7深海のゼロチャージ安彦良和-安彦良和
551974.10.14ガロス超特急を撃て山本 優-横山裕一郎
561974.10.21幻のゼロテスター山本 優-安彦良和
571974.10.28地底ガロス サソリギュラ弦 五郎--
581974.11.4ゼロバギー変身せよ!吉川惣司-棚橋一徳
591974.11.11爆弾島を脱出せよ 吉田喜昭-横山裕一郎
601974.11.18悪魔のスペクターガロス寺田和男-寺田和男
611974.11.25少年ロボット ユウキの秘密吉川惣司-安彦良和
621974.12.2SOS!ロボット大会桜井正明-富野喜幸
631974.12.9地獄ガロスの笑い山本 優安彦良和横山裕一郎
641974.12.16恐怖のサイボーグ計画吉川惣司-寺田和男
651974.12.23アーマノイド星接近山本 優-安彦良和
661974.12.30アーマノイド星の最期五武冬史-富野喜幸

キャスト
吹雪シン(神谷 明)
荒石ゴー(竹尾智晴)
リサ(麻上洋子)
剣持キャプテン(広川太一郎)
タチバナ博士(川久保潔)
ヤン (八代 駿)
ヒロシ(小原乃梨子)
アーマノイド首領(雨森雅司 )
メビウス(家弓家正 )
バルギス(大塚周夫)
ナレーター(仁内達之 )
(飯塚昭三)(西川幾雄)(滝口順平)(小林清志)(野本礼三)(戸部光代)
(木原正二郎)(井上真樹夫)(田中亮一)(富田耕生)(納谷六朗)(丸山裕子)他

と、なんとか終了。
これは地元・よみうりテレビで夕方よく再放送してて結構見てました。
制作局の関西テレビでなくよみうりでの再放送ってのも
なんか不思議な気も。放映権を買ったからでしょうが。
そういえばワンサくん(関西)ふしぎなメルモ(朝日)も
ギャートルズ(朝日)もよみうりでのリピートやってたなぁ。
当時のよみうりテレビは在阪他局のアニメ放映権を買いまくってたんだろうか?

国会図書館ももう半年以上行けてませんから資料的にそろそろ厳しいです。
手持ちの資料であと何回更新出来るか…。
やはり当時のリアルな資料や意見は記述したいから、
サルベージは必須なんですが、タイミングを見て行きたいですね。
では次回。

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