秋も本番。秋ファンにはたまらない季節の到来です。
あちゃらこちゃらから運動会の予行演習の音が聞こえてきます。ええなぁ。ブルマ…ちゃいますって。
そんな余談はさておき、記憶のかさブタも32回目。
今回はこんなカテゴリの特集です。

帯アニメ特集



帯アニメ、それは5分枠という番組と番組の狭間の中で立ち回るワンポイント・スポット。
実質三分、本編一分少々というCM並みの時間の中で
時には情報を、時には薀蓄を、時には学問を授けてくれた
一服の清涼剤的番組。今回は過去紹介した「カバトット」 「かいけつタマゴン」を除いた
四本の帯アニメを厳選して紹介します。



六法やぶれクン

(1969年4月28日〜9月26日)
 全110話 名古屋テレビ(日本テレビ)系放映
製作 東京ムービー

六法やぶれクン

時代的に早すぎた法律薀蓄アニメ
これ、面白かったです。今やっても充分ウケそう。
元々の原作は「民法入門」という法律を解りやすくまとめた文庫本。
原作の佐賀 潜氏は弁護士で、その道30年の大ベテラン。
内容は生活一般において身近に起こるトラブルを題材に、
法的にどう対応していくかを解りやすく紹介するもの。
私、なんかのきっかけで一話だけ見たのですが
サブタイトルが強烈。

サブタイトル画面



なんちゅうタイトルだ。
話の内容はこんな感じ。

会社の昼休み、六法やぶれクンが
昼食に出前でラーメンをとったところ、
階段で同僚にはちあわせてゴッチンコ。
ラーメンを頭からかぶってしまった六法やぶれクン、
六法「やいやいやい!きっさま〜!」
同僚「ごめんよ、わざとじゃないんだ!」
六法「やかましい!」六法パンチ炸裂!
同僚、パンチ食らって気絶。気絶の際に足が六法の
弁慶の泣き所を蹴ってしまい、六法痛さの余り
階段から転げ落ちて全身打撲の重症に。
それを見ていたOL、思わず同僚に声を掛けます。
OL「まあ、貴方って強いのね」(言うてる場合か!)
六法くん、怪我の治療費を同僚に請求しようとしますが、ダメでした。
今回の一件は先に手を出した六法の責任。
同僚は無意識の内に身を守ろうとしたに過ぎない。つまり―

民法 第720条
  正当防衛二該当スルモノ哉。


包帯姿で松葉杖を突く六法にナレーターが冷たく言い放つ。
(今回の件は)「明らかに正当防衛である。だから賠償金を支払う義務はないのである!」
不自由な体を引きづる六法の眼前に広がるのは
同僚とOLのハッピーウェディング!
泣きながら六法は叫びます。
「こんなオレを守ってくれる法律はねえのかよぉ〜!」



今やってる「行列〜」の30年以上前にこんな番組が既にあったんですね。
最も、放送局が名古屋キーステーションだったから
全国的な知名度は疑問符が付きますが。
ちなみにコレが初の名古屋発のテレビアニメシリーズ。
名古屋のアニメは最初から変化球でした。


六法やぶれクン  スタッフ
原作/佐賀 潜
演出/岡部英二ほか
脚本/辻 真先・若林一郎・岡本欣三・山崎晴哉・吉田秀子ほか
作画監督/北原健雄ほか

音楽/小山恭弘
OP/タイトル不詳(作詞・東京ムービー企画部 作曲・小山恭弘)

キャスト
六法やぶれクン(富山 敬)
ナレーター(仲村秀生)
法律条文 朗読(千葉耕一)ほか


ウリクペン救助隊

(1974年9月30日〜1975年3月29日)
 全26週156話 フジテレビ系放映
製作 ユニマックス・タツノコプロ

ウリクペン救助隊

救助が目的のチキチキレース
走るぞ泳ぐぞウリクペン♪という主題歌が印象に残ってますこの帯アニメ。
カバトットから続くフジテレビ夕方6時54分からの帯アニメシリーズの一つで、
前作「カバトット」「かいけつタマゴン」とは違う味付けがされています。

ここは平和で豊かな動物村。
しかしいつ、どこでどんな事件や災害があるか解らない。
そこで、ライオンの王様は一計を案じ、
救助活動専門チーム・ウリクペン救助隊を結成します。
彼らの目的はいち早く現場に直行し、救助活動を行い、被災者を救助する事。
一番早く救助出来た隊員には王様より名誉のメダルが与えられる。
しかし途中には救助妨害をするウルフやコウモリ、コンドルも待ち構えてるぞ!
負けるな、頑張れ!さあ、みんなで競争だ!急げウリクペン救助隊!



基本的な設定はこんな感じ。
チキチキマシーンみたいに各自の救助カーでデッドヒートしながら現場にむかったり、
途中に落石や落とし穴などの妨害があったりと、
救助隊というわりにレース物の印象が強いですな。
(災害は基本的に水害や火災などの自然災害。)
ウリクペン、というのは救助隊の構成メンバー、
サギ・ス・マ・ペンギンの頭文字を引っ付けて名づけられたモノ。
他に構成隊員としてはネズミ・イノシシ・ツル・トナカイ等もいます。
番組は毎回レース形式で、これを利用して
「今日メダルを貰える隊員は誰かな?」といった
視聴者参加の予想クイズが設置され、ハガキ応募を毎日行っていました。
一連のフジテレビ夕方6時54分帯アニメシリーズの中では1番短命ですが、
毎回レースではパターンが持たなかったんでしょうねぇ。


ウリクペン救助隊 スタッフ
原作/金子 満
企画/鳥海尽三
プロデューサー/永井昌嗣
総監督/笹川ひろし
演出/笹川ひろし・原 征太郎ほか
脚本/鳥海尽三ほか
作画監督/田中 亨ほか
美術/中村光毅ほか

音楽/菊地俊輔
OP/がんばれウリクペン救助隊(作詞・なかたにくにお 作曲・菊地俊輔/
 唄・水木一郎・コロムビアゆりかご会)


キャスト
ウサギの正太郎(北 道枝)
ウルフ(水鳥鉄夫)
ナレーター(納屋六朗)ほか


ほかほか家族

(1976年10月1日〜1982年3月31日)
 全1428話 フジテレビ系放映
製作 エイケン

ほかほか家族(豊と幸子)

生活の知恵袋&社会生活のハウツーマニュアル
総務省が公報の一環として製作した帯アニメ。
製作は「サザエさん」のエイケンで、どことなく絵柄もそれっぽい。
父の豊、母の幸子、息子のまこと、娘のみどり、祖母のヨネの5人家族の家を舞台に、
生活情報・季節の話題・ひとくち知識など様々な話題を紹介していくというモノ。

流れは大きく分けて二つありまして、
一つは公共マナー・納税・公共サービス啓蒙シリーズ。

「年末の郵便利用について」何日までに年賀はがきを出せばいいか?
 年末は混雑するので早めに出したほうが賢明です。
「歳末助け合い運動」貧しい人々や恵まれない人の為に、みんなで愛の募金に参加しよう。
「とらぬ狸の…」年末調整の思わぬ臨時収入。しかし、ちょっと待って下さい。実は…

ほかほか家族(ヨネとまこと・みどり)

という感じ。こういう話題の時は父の豊・母の幸子が主人公の場合が多いです。

もう一つの流れとなっていたのは「おばあちゃんの知恵袋」シリーズ。
お米の砥ぎ汁は花壇や植木鉢にあげると植物が綺麗になりますとか、
お酢は健康にいいどころか、殺菌効果も抜群とか、
生活の知恵を数多く紹介してくれました。

最終回は確か「サラ金は恐ろしいから気をつけろ」という内容だったと記憶してます。
(この時は母の幸子が主人公だったなぁ。)
サラ金屋が煙草吹かしたオオカミに戯画化されててね。(笑)
ああ、もう来週の月曜日に「ほかほか家族」見れないのか、と
残念がった記憶が。普段熱心に見てるでも無いのに
消えてしまうと妙な虚無感があって。不思議なものです。


ほかほか家族 スタッフ
プロデューサー/小野辰雄
製作/深見克彦
文芸アシスタント/稲葉宏子
脚本/城山 昇・村山 修・井村身恒ほか
作画監督/金子 勲
絵コンテ/吉田 浩・村山 修・岡田宇啓ほか
実写映像製作/北井俊昭・池田たか子
音楽/宮内国郎


キャスト
ヨネ(斎藤 昌)
豊(塚田正昭)
幸子(坂井志満)
まこと(近藤多佳子)
みどり(三田ゆう子)ほか


キリンのものしり館

(1975年1月1日〜1979年12月31日)
 全1565話 毎日放送系放映
製作 オフィス・ユニ

オープニングより画像再現。

世界の偉人達の知られざるエピソードについて考えてみよう。
何が出るかな?ものしり〜館
あけてビックリものしり館
ものっしり〜や〜かたっ♪

関西の方で30歳くらいの人には耳についてる主題歌でしょうね。
続いてグラスになみなみと注がれるキリンレモンの映像スポットが懐かしい。
東京ではオンエアされてないらしいので地域格差がありましょうが。 内容はというと、

シューベルトは31年間の生涯で600曲を製作しました。
その膨大な作曲のため、彼は自分の作曲した曲を聞いても覚えていませんでした。
そう、そのくらい彼は作り終えた曲を覚える暇の無いほどのスピードで作曲していたのです。


キリスト教徒を迫害し、妻や母まで惨殺した世紀の暴君ネロ。
しかし、そんな彼に芸術と美を愛する心があったことを知っていますか?

リンカーンのトレードマークのあごひげ。このあごひげ、なんであるかっていうと、
そこには一人の少女の忠告があったのです。


引越し魔で有名なベートーベン。引越し早々また引越しを思い立った。
馬車に愛用のピアノを載せて、行き先を告げたまでは良かった。が、事件発生!

と言った具合に、世界の偉人や歴史、地域文化等の豆知識を
進行役のネコとネズミが「ト●とジ●リー」みたいにドタバタしながら紹介するという内容でした。
視聴率も良く、平均13%、最高で25%というから
他局から見たら羨ましい限りでしょうな。
放送当時、全ての教養番組の中から教養番組ベストワンにも選ばれるという
輝かしい金字塔も打ちたてています。

基本進行をつとめるネコとネズミはライバル関係。
互いにより良い情報を出し合い、最後はケンカ。
たいがいはネコが負けます。
花火爆発させられて、ズタボロになって泣きじゃくるネコ、
あるいは大きな釣鐘が落ちてきて、ネズミに鐘突かれて目を回すネコ。

このようにラストはバンク化されてたんで、数パターンしかありませんでした。
まあ、大事なのはオチじゃなく紹介する中身なんで。



実は日本最古のアニメシリーズ「キリンものしりシリーズ」
実はこのキリンものしりシリーズ。歴史的に見ても大変大きな意味を持つシリーズです。
というのも、このシリーズが始まったのは1962(昭和37)年。
そう、鉄腕アトム(1963年)よりも早く始まった日本最初のテレビアニメシリーズなのです。
(5分番組ですが。)番組は1962年から1984年まで22年、全部で6シリーズ続きました。
各番組の基本と放送期間はこんな感じ。

番組タイトル放送期間番組内容
おとぎマンガカレンダー1962年6月25日〜
1964年6月25日
(放送終了後再放送。)
「今日は歴史的に何があった日か」を紹介。
ものしり大学
あしたのカレンダー
1966年7月1日〜
1970年8月2日
「身の回りのものに対する意外な豆知識の紹介」
キリンものしり大学 
マンガ人物史
1970年8月3日〜
1971年9月30日
「古今東西の有名人・歴史的人物の二極評価」
世界ものしり旅行1971年10月1日〜
1974年12月31日
「世界中の地理・動植物・歴史の紹介」
キリンのものしり館1975年1月1日〜
1979年12月31日
「歴史の偉人たちの豆知識」
キリンあしたのカレンダー1980年1月1日〜
1984年10月6日
「歴史上の出来事紹介→
(路線変更)現代史の出来事紹介」
実に22年間・製作総本数5928本・携わったスタッフ10万人以上。
壮大な記録を打ち立てたシリーズだったのです。


キリンのものしり館 スタッフ
構成・監督/永沢まこと
脚本/畑中国明・小川健一・大石祥子
演出/渡辺省三・白石邦俊
アニメーター/近藤英輔・ひこねのりお・土田 治ほか
資料画/明珍秀子・池田志津子・松本 緑
イラスト/倉橋達治・さとうさとお・中島 潔ほか
レタリング/佐田康則
テーマ音楽/黒住憲五


キャスト
ネコ(キャッシー)
ネズミ(小宮和枝)

今回のは結構見てる人限定ですね。
番組の性質上、ソフトにはならないから
再見は困難な代物ばかり。
学術的見解や法律、情報も当時と今じゃ違う事も有るから
再放送も難しいでしょうね。
(まだ「ウリクペン〜」はドタバタだから見れそうだけど。)
こういう一口メモ的というか、おばあちゃんの知恵袋って的な題材は
「伊東家〜」とか「行列の出来る〜」といった
バラエティー番組に移行しちゃった感があります。
帯アニメ自体今はもう無いもんなぁ。

次はなにしようかな。
次回は決定しだいお知らせします。

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